同胞コミュニティー東西南北

日本学校に通う子供たち、自分に誇り持って

朝青福岡支部土曜児童教室「トトリ教室」

ここに注目!

◆3月に県内全教室合同の交流会
◆ウリマルを楽しめる授業を

 福岡市内には、日本の小学校に通う同胞児童にウリマルを教える、土曜児童教室が3ヵ所に設置されています。私が講師を始めた4年前、教室は東区和白の1ヵ所で、生徒も7人でした。今では、3教室合計で19人の生徒たちがウリマルや朝鮮の歌を習ったり、民俗遊戯で遊ぶなど、様々な形で朝鮮の文化と触れ合っています。福岡初中の20代の教員八人が講師を務めています。

 とりわけ元気いっぱいなのが、和白のトトリ(どんぐり)教室。毎月2回、福岡初中で開かれている教室では、学校の近辺に住んでいる4人のヤンチャ坊主と、1人の女の子が学んでいます。女の子1人では寂しいだろうと、福岡初中の初級部3年生の女の子が一緒に参加しています。

 男の子たちは、毎回ギャーギャーと騒いでいますが、ウリマルには興味を示しており、朝鮮語で名前もしっかり書き、あいさつも出来るようになりました。ウリハッキョに行きたい、と話す子も出てきました。

 政治的な問題、経済的な事情…様々な理由で日本学校に通う同胞児童が多いのが現実ですが、その子たちがウリマルを知らずに育つことだけは避けなければ―。この使命感をもって、私たちは奮闘しています。教室から巣立った子供たちが、社会に出た時、朝鮮人であることに誇りを持って堂々と生きてくれればどんなにいいだろう、と思っています。

 3月には福岡県内の全土曜児童教室生徒を集め、大分県で交流会を開きます。それぞれの教室で習ったことを互いに発表しあい、朝鮮人である自分をより豊かに受け止めることが出来れば、と思っています。

 今後も子供たちにとって、ウリマルを楽しいものにしたい。だから、今年も「おもしろい授業」を心掛けます。キムチ漬けなど、楽しい授業に取り組み、子供たちがもっとたくさんの事を学んでくれれば、と思っています。(鄭誠学・責任講師)

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