真しに過去の謝罪、補償を
日朝国交促進と自主、平和めざす全国セミナー・徳島
日本各地から230人参加
報告に聞き入る日本各地からの参加者 |
金正日総書記誕生59周年を祝い、日朝国交を促進 する第2部のパーティーでは踊りの輪が広がった |
金正日総書記誕生祝賀、国交促進パーティーも 早期実現へ一大国民運動 日朝国交促進と自主・平和をめざす全国セミナー(主催=チュチェ思想研究会全国連絡会、全国セミナー徳島県実行委員会)が11日、徳島市内のホテルで開かれた。金正日総書記誕生59周年を記念して開催された今回のセミナーは、自主的な日本と世界を目指すうえで日朝国交正常化がきわめて切迫した課題として提起されている現状を踏まえて、日朝国交促進と自主・平和をテーマとし、日本各地の日朝友好団体関係者やチュチェ思想研究者ら230人が参加した。また、訪日した朝鮮社会科学者協会の金永日副委員長を団長とする朝鮮社会科学者代表団と、総聯中央の南昇佑副議長が来ひんとして招かれた。第2部では金正日総書記誕生59周年を祝賀し日朝国交を促進するパーティーが催された。 まず、セミナー実行委員会を代表して主催者あいさつをした篠原晴美委員長は、昨年6月15日に発表された北南共同宣言は20世紀を締めくくるにふさわしい世紀的出来事であり、自主、和解と統一、平和共存の21世紀を目指す全人類的志向の宣言であったと述べた。 そして、新世紀初頭のこんにち、自主、和解と統一、平和共存を目指す巨大な国際潮流が作られつつあり、日朝国交正常化もこの大きな流れに沿って速やかに成し遂げられるべきだと強調した。 続いて来ひんあいさつに立った金永日団長は、朝・日関係の改善は和解と善隣友好、平和と協力を願う両国民の要求であると指摘。日本が罪深い過去を清算し、1日も早く近くて遠い国から近くて仲の良い隣国となれるよう願うと語った。 セミナーでは、チュチェ思想研究会全国連絡会の佐久川政一会長が基調報告を行った。 ◇ ◇ 佐久川会長は、こんにち急激にグローバル化が進んだ結果、世界的範囲で貧富の格差が拡大し、日本国内でも社会的弱者がいっそう厳しい状況に追いこまれていると指摘。世界の貧しい国々は横暴な新植民地主義に対抗して自主、自立の方向で加速的に勢いを広げており、新しい自主性の時代の特徴がいっそう明らかになっていると述べた。 なかでも朝鮮は、帝国主義の包囲のなか困難を乗り越えて自主のたたかいの先頭に立っているとして、金正日総書記の精力的な指導のもと、朝鮮人民が一心団結して不屈のたたかいを展開した結果、米国は対朝鮮政策を大きく転換せざるを得なくなったと語った。 そして、日朝国交正常化の実現は日本がアジアの国々と共存し、自主的な道を築くうえで重要であり、世界平和にも貢献する道になると強調。日本が本当に国交正常化を求めるなら、まず過去に犯した侵略行為を真しに反省し、謝罪と補償を行うべきだと指摘した。 また、日本政府の対朝鮮政策を転換させるためには、さらに幅広い階層を結集して日朝国交の早期実現と友好の気運を盛り上げ、一大国民運動を展開していかなくてはならないと指摘。幅広い人々の参加によって日朝友好運動が大衆的な広がりを持ち、その大衆がチュチェの観点と立場を踏まえ、自らの力で国交正常化運動を推し進める時、新たな自主性の時代は日本においても決定的勝利の地歩を固めるであろうと強調した。 ◇ ◇ セミナーでは、日朝国交促進国民協会の明石康副会長が「国際社会と共和国、そして日本の役割」と題して講演した。 明石副会長はその中で、こんにちの日朝関係のような不正常な関係が続くことはこれ以上許されない、正常化を求める声は多い、と指摘。日本が過去の歴史の反省と正直な謝罪、補償をすべきだと強調した。 続いて、愛媛チュチェ思想研究連絡会の名田隆司代表が研究報告を、徳島文理大学総合政策学部の大和田健太郎教授が訪朝報告を、姫路朝鮮問題研究会の松尾司会長が活動報告をした。 セミナーのまとめに立ったキムジョンイル著作研究会全国連絡協議会の鎌倉孝夫代表世話人は、21世紀は自主、平和の世紀であり、朝鮮との真の友好連帯を強化し、絶対に侵略しない日本を作っていこうと述べた。(崔憲治記者) |