同胞コミュニティー東西南北
熱意にこたえる授業を
朝青滋賀・大津支部 青年学校
ここに注目! |
◆授業改善でウリマルマスター |
◆動員活動進め生徒数増加 |
1、2年前でしょうか、3、4世の同胞青年たちが故郷の南朝鮮を訪問する「ルーツを求めて」というテレビ番組を見たことがあります。朝鮮人として生きる意味を探せずにいる青年たちが、現地の学生と交流したり、ホームステイをしながら「自分探し」をする旅です。しかし、彼らはウリマルを話せないことから、アイコンタクトやボディーランゲージで親せきと意思疎通をはかっていました。
故郷の地を離れる時、彼らは大粒の涙を流しながら訴えました。「ウリマルを話せるようになりたい!」。番組を見終ったあと、彼らが流した涙について考えました。「いったい、どれほど多くの青年たちがあのような境遇に置かれているのだろう」と。 同じころ、朝青滋賀・大津支部は、同胞青年にウリマルを教える青年学校の開講に着手しました。滋賀では甲賀支部に次いで2校目です。 開講は昨年4月。私は講師を任されました。中級部教員として滋賀初中に勤めて6年になりますが、ウリマルを1から教えるのは、初めてのことです。 現在、21〜26歳の青年6人が毎週月曜日の夜7時半からの1時間、支部に集まり、一生懸命学んでいます。 「仕事で遅れるけど、必ず行きます」と電話をかけてきたり、自分から課題を持ってきたり、習ったウリマルを朝青トンムと復習したり…。ウリマル習得にかける彼らの熱意は胸に迫るものがあります。彼らにとって言葉を獲得する過程は、まさに新しい自分発見、自分探しの歩みなのです。本当にやりがいを感じます。 だからこそ、彼らの意欲に応える授業をしなければ、と思います。今後もみんながきちんとウリマルを学べるよう、授業の充実に取り組みます。良い教材をつくり、様々なアイデアも採り入れていくつもりです。 大津支部では、毎週月曜、定期的に動員活動を行っていますが、この努力を続け、50人、いや100人が集う教室にしたい、と思っています。(朴泰進講師) |