民族の繁栄に意気込み

どう担う 21世紀の同胞社会

「在日朝鮮青年学生の集い」から


地域色生かし自覚持ち運動/斬新なアイデアと積極性

 統一祖国が視野に入った、21世紀を担う若い世代。3、4世たちが総聯の運動、在日同胞社会の主人公として登場、活躍するのは時代の流れである。こうした点をふまえて総聯は今年、「新しい世代の年」と定めた。

 彼らが考える今後の同胞社会とは、またそうした社会を築き上げるためには何が必要なのか、また新世紀最初の年の抱負などについて、「希望に満ちた21世紀を輝かせる在日朝鮮青年学生たちの集い」(1月22日、東京)に参加した同胞青年たちに聞いた。

 参加者には、統一祖国を念頭に置きながら@今年の目標A21世紀の同胞社会像についてBその実現のための方策――などについて聞いた。

 @については、勤務先、希望就職先ごとに内容は異なるが、民族をキーワードに、自分が同胞社会を発展、繁栄させていくのだ、という強い意気込みが感じられた。

 Aについては、具体的な反応は少なかったものの、在日同胞の能力がこれまで以上に発揮される社会、地域ごとの特色を生かした社会を築きたい、という声が多かった。中でも、朝鮮民族の一員としての自覚を前面に打ち出しコリアンをアピールする、偏見や差別に立ち向かいながらも、日本人との交流を深めることが求められるという。

 Bでは、斬新なアイデアと積極的な取り組み、が大勢を占めた。

 別項に主な回答をまとめた。

韓永花さん(商工連合会職員、24)

 @パソコンを使いこなし、情報収集・コミュニケーションの活性化に役立てる。
 A新世代がスポーツや文化、芸能などの分野で、夢と希望を実現できる社会。
 B刺激、起爆剤になることをどんどん知らせていくこと。

崔珠蓮さん(東京朝高教員、24)

 @生徒たちの才能、可能性をもっと発掘すること。
 A同胞間のコミュニケーションがより簡単に取れる社会。
 B新しいことにチャレンジし、その形態を模索する。

金炳虎さん(東京第2初級教員、28)

 @子供たちが民族、同胞社会に尽くせるよう、彼らに民族の心をよりいっそう植え付けていく。
 A地域同胞社会がそれぞれ独自のカラーを出す。
  B総聯支部と同胞らが緊密に協力して同胞社会も盛り立てる。

洪賢杓さん(日本サムスン株式会社社員、25)

 @入社して三年が経つが、仕事に慣れてないなどということはもう言ってられない。今年こそ営業成績を伸ばす。
 A統一祖国を念頭に、若い世代のパワーがもっと発揮される社会。
 B若い世代が同胞のための各種イベントなどをもっと企画する。

孫謄光さん(朝大経営学部4年)

 @希望する就職先は金剛保険。若いパワーでアタックし、同胞社会に刺激を与えたい。
 A斬新で柔軟な発想が高く評価される社会。
 B政治的な枠を超え日本人との交流をよりいっそう深める。

任明姫さん(朝大外国語学部4年)
 @いかなる困難も信念を持って乗り越える。昨年末の祖国訪問時、朝鮮人民のそうした姿から学んだ。
 Aボクシングの洪昌守選手、大阪朝高サッカー部など、在日コリアンの存在がもっとアピールされる社会。
 Bどのような社会の中でも勝ち抜いていくという精神を子供たちに培うこと。

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