ひとりでできる!!

簡単健康体操(上)

指導・韓錦女さん(朝大非常勤講師)


 何かとストレスがたまりやすい社会。肩こりや足のむくみ、腰痛などで悩んでいる同胞は少なくない。また、ダイエットや健康管理のために何か手軽にできる運動をしたいと思っている人もいるだろう。そこで、ストレッチと筋力トレーニングを複合させた健康体操を、朝鮮大学校体育学部非常勤講師の韓錦女さんに紹介してもらった。

◇腕からくるこり

その1
・正座して手のひらを床につけ前かがみにになり重心をかける。
・今度は手の甲を床につけ前かがみになり重心をかける。

その2
・左手を方の後ろにのせ、右手で左手の肘を押す。この時、左肩が前に出ないように、腰を回さないこと。右手も同じように。
・すべては左右対称に。

その3
・壁に右手のひらをあて、自分が気持ちいいと思う程度に延びている所に位置を調製する。
・壁側の足を1歩前にだす。

その4
・左腕をまっすぐあげた後、肘の部分で曲げ、手のひらで押す。
・この姿勢で左肘を右手のひらで押す。
・ここで1度肩を回す。上半身がほぐれるはずだ。

その5
・手のひらを上向きにして壁を押すような感じで腕を伸ばす。
・頭は逆方向に落とす。肩の力は抜いてリラックスした状態で。

その6
・手を後で組む。
・胸は張ったまま首を下に向ける。この時、ガクッと落とすと首の骨に負担がかかるので、ゆっくりと。
・今度は首を後に。首をあごで引き上げる感じに。
・ここで首を回す。ここまでで胸から上がだいぶ楽になる。

◆肩こり◆

 肩こりは、腕のこり、視神経の疲れ、背中の痛みなどがトータルして起きる。そのため、この部分をストレッチで伸ばしてあげれば、肩こりは解消できる。

ワンポイントアドバイス

生活の合間に、自然な形で/長生きさせるのがコツ

 肩こりや腰痛はなぜ起きるのか。様々な理由が考えられるが、生活習慣の偏りもその1つに挙げられる。

つまり、使用頻度が高い身体の部分ほど、こりやすい。家事ひとつを見ても、例えば拭き掃除で最も使うのは腕と腰。腰をかがめたまま長時間床を拭き続けた結果、腰を痛めたという経験を持つ人もいるだろう。

 使った筋肉を伸ばしてあげるのがストレッチ。しかも、生活のちょっとした合間にできるので、取り入れやすい。要は長続きさせること。そのためには、「運動するぞ」と構えない方が良い。座っている時には座りながら、立っている時には立ったままでできる体操をする。自然な形が一番だ。

◇                    ◇

 ストレッチを行うにあたっての注意事項をいくつか挙げてみよう。

 1、環境を整える

 寒い場所、無理な格好では決してやらない。寒い場所で無理にストレッチをやろうとすると、筋肉を痛めてしまうことがある。例えば、早歩きや自転車で帰ってきた直後、身体が温まっている時にストレッチをすると、筋肉にもやさしい。

 2、正しい姿勢

 ストレッチをする際、身体のどの部分が伸びているかを意識することが非常に大切だ。そのことをきちんと自覚するためにも、正しい姿勢でやることを心がける。椅子や壁など、身体を支えるものを使うと良い。

 3、呼吸を止めない

 呼吸を止める、すなわち力を入れてストレッチを行うと、筋肉を痛めてしまう。反動で伸ばそうとせず、自然に伸ばすようにする。大きく吸って、身体を伸ばす時にゆっくり吐く、これを3〜4回繰り返すようにする。

 4、痛みを感じるまでは無理してやらない

 中年になるとどうしても身体が固くなってくる。にもかかわらず、若い時に運動していた人ほど、無理なストレッチをしがちで、アキレス腱を痛めたり肉離れを起こす原因にもなる。痛みを感じるほどやるのは、かえって逆効果だ。  

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