同胞の店

焼肉 ニュー東海苑
(茨城県 水戸市)

最上のハラミ ソフトステーキが人気
手打ち冷麺、ガイドブックにも紹介


 大型チェーン店が進出するなか、「地元同胞の台所」として27年間も店を守り続けて来た。秘けつは「妥協しないこと」とオーナーの梁善礼さん(65)は語る。肉の鮮度には、常に最大の注意を払い、そのため3軒の肉屋と取り引きする。使う肉はすべて和牛。いつも変わらぬ味を提供し続け、それがまた、客の心をつかんで離さない。

 最上級のハラミを厚さ3センチ、幅5センチのステーキ風にカットした「ソフトステーキ」は豪華な一品。新鮮なので、表面をさっとあぶっただけで食べられる。タレはつけず、好みでコショウをふりレモン汁で。柔らかいが歯ごたえがあり、「肉を食べた」という満足感を求める若者を中心に人気があるという。

 10年前から始めた手打ちの盛岡冷麺も人気だ。初めて食べた時のおいしさにひかれ、盛岡で親友が経営する焼肉店に赴き修行した。地元ガイドブックにも紹介されるほどだ。光沢のある太めの麺は、テールと鶏がらで取ったスープに良く合う。蒸し豚を具に使うのが一般的だが、ここでは蒸したタンを使用しており、また違った味を楽しめる。

 一品料理も、朝鮮料理専門店並みの豊富さで提供している。昨年からは年末限定の「朝鮮のおせち料理」(要予約、1セット1万5000円)も始めた。評判も上々で、昨年末は前年の2倍の40セットが完売した。

 「これからも体が許す限りおいしい物、お客さんが喜んでくれる物を作り続けていきたい」(善礼さん)(花)

 おすすめメニュー カルビ(900円)、スジスープ(800円)タンジョリム(タンのチャーシュー、500円)、ランチ(620円〜)

 営業時間 午前11時〜翌4時(ランチタイムは11時〜午後4時)。茨城県水戸市中央2―7―10。TEL 029・226・8855。

日本語版TOPページ

 

会談の関連記事