同胞コミュニティー東西南北
文化守る大切さ伝えたい
文芸同東海舞踊部
ここに注目! |
◆「歳月」公演成功に全力 |
◆幅広いトンポをメンバーに |
◆地域に根差した活動 |
在日本朝鮮文学芸術家同盟(文芸同)舞踊部は、プロやアマチュアを問わず、朝鮮舞踊を愛する人なら誰でも参加できる団体です。わが文芸同東海支部舞踊部は1988年に結成されて以来、4回にわたって「朝鮮舞踊の夕べ」公演を成功させるなど、意欲的に活動してきました。19歳から40代後半まで幅広いトンポが参加しており、現在週一回の練習を続けています。その過程でメンバーも増え、地元の祭りや各界のトンポが夏に開催する「統一マダン」に恒例出演するなど、地域に根づいた活動が生まれました。
名古屋では、明後日の4日、舞踊組曲「歳月」が上演されます。この公演は各地の文芸同舞踊部が力を合わせて主催するもので、昨年12月に大阪でスタートを切り、名古屋公演の次には、東京公演(3月20日)が行われる予定です。この公演では、高句麗、高麗、李朝時代をモチーフにした作品で朝鮮舞踊の歴史をつづります。 「歳月」公演には全国の舞踊愛好家300人が出演しますが、全国のメンバーが1つの舞台を作るのは初めてのことです。多くの同胞が出演すればするほど、朝鮮舞踊のすばらしさをより多くの人々に伝えることが出来るはずです。この公演を通じて、今まで以上に幅広いトンポが文芸同に集い、地域に根づいた活動を進めることが出来れば、と思っています。 4日の名古屋公演に先立ち、紹介記事が日本の新聞に載りました。これを見た1世のトンポから電話がかかってきました。最近九州から名古屋に越してきたというそのトンポは、「文化を大切にする若い人の姿に胸を打たれた」と激励してくれました。電話で話す限り、今まで同胞社会とはつながりがなかった方のようです。 公演を通じて、民族文化を守る大切さを伝えたい―。万感の思いを込め、4日の舞台を成功させる決意です。皆さん、ぜひ見に来て下さい! (李恵仁部長) |