各地のムジゲ会がクリスマス会

朝高生、同胞、日本人教師  手作りの芸術公演


兵庫
朝鮮の歌に合わせて生き生きと踊る同胞障害児(西播初中)

 兵庫ムジゲ会が2日、姫路市の西播朝鮮初中級学校で「親子交流の集い  in  クリスマス会」を開いた。

 障害者とその家族、ボランティアをはじめ75人でにぎわったクリスマス会では、神戸朝鮮高級学校の生徒や姫路舞踊研究所、姫路朝青バンドが朝鮮の歌や踊りを披露したり、キムチやチヂミがふるまわれるなど、民族色あふれるイベントとなった。ビンゴゲームや動物バルーン作りも行われた。

 朝鮮の歌に合わせたフォークダンスや朝鮮民謡の演奏時にはオッケチュムが飛び出す盛り上がりぶり。みんなが一つの輪を作るや、輪のまん中ではダウン症の児童が手本の踊りを一生懸命まねて、生き生きと踊っていた。障害児と健常児は分けへだてなく、ともに体を揺らせ、手拍子を打ち、民族音楽を楽しんでいた。サンタも登場し、子供たちにプレゼントも贈られた。

 ある参加者は、「障害児も健常児も大人もみなが手を取り合って『ムジゲタリ(虹のかけ橋)』を渡っていたようだった」と話す。

 初めてムジゲ会の行事に参加した中2の自閉症の子を持つ母親は、「本当に楽しかった。久し振りの朝鮮の舞踊や音楽に胸がジンとした。同じ朝鮮人同士、通い合うものがあるということをあらためて感じた」と感激していた。【兵庫ムジゲ会】

愛知

同胞、日本市民らの協力で大盛況だったクリスマス会(名古屋初級)

 あいちムジゲ会発足1周年記念の集いが2日、名古屋市の名古屋朝鮮初級学校で開かれ、障害児11人、愛知朝高のボランティア28人をはじめ約90人が参加した。

 1部ではビデオを観ながら今年の活動を振り返り、今後の意見交換が行われた。

 2部のクリスマス会では、名古屋養護学校の日本人教員らによる音楽療法、秋に行われたタングンファミリーコンサート出演者による新体操やアクロバット、愛知朝高生のハンドベルの演奏、人形劇「タングン神話」などが披露された。サンタさんからクリスマスプレゼントが贈られ、ケーキもふるまわれた。

 今年、あいちムジゲ会は障害児を育てる同胞の輪を広げるため、オモニたちの定例会、通信の発行、ピクニックや夏祭りのイベントの企画など、手探りをしながら活動して来た。また、この間、多くの生徒たちがボランティアとして会を支援した愛知朝高では、愛知同胞福祉連絡会の協力のもと、福祉セミナーが始まった。財政的に支援する同胞も増えてきた。

 参加者らはさまざまな活動を通じてムジゲ会が子供たちにとって居心地のよい場になりつつあること、ボランティアの自主性が育まれていること、また親同士のきずなができ始めていることを確認し合った。また、「アボジたちの交流も深めたい」、「成人した障害児を持つ親にも参加してほしい」などの意見も提案された。

 事務局からは、ボランティアの役割を向上する問題、朝鮮学校と養護学校の併習問題を研究する試みなどが発案され、ムジゲ会の後援会が発足したことも報告された。また、聴覚障害を持つパク・リジュさん(27)が今年10月に結婚したことを心から祝福した。【あいちムジゲ会】

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