人・サラム・HUMAN
終わらぬ戦争、だから平和の歌を
ミュージシャン・ナビィさん
バンド「寿kotobuki」のボーカル、34歳。「寿」は沖縄民謡やロックを、ライブハウスはもちろん神社、平和集会でも披露する個性的なバンド。16日東京都にある武蔵野公会堂ホールで、駐「韓」米軍射撃訓練場がある村の記録映画「梅香里」の上映会と共にコンサートを開いた。
広島出身の彼女は、近所に被爆者がいたり、ある日突然学友が血友病にかかったりと、原爆の被害を身近に見て育った。彼女が高校生の頃、在日朝鮮人が平和公園に被爆者慰霊碑を建てることに行政が反対したことがある。「同じ人間、同じ原爆の被害者なのに、どうしてそんなことまで阻まれるのか、疑問に感じた」。琉球民謡に惚れこみ、活動拠点を沖縄に移した後も、美しい島を踏みにじる米軍基地を目の当たりにした。 こうした事に直面しながら「戦争は終わってない、日本は平和でも平等でも民主主義でもない」と思い今に至る。 映画「梅香里」について「干潟の梅香里の豊かな海はみんなのもの。それを米軍が一人占めしている事が腹立たしい。アフガンの空爆は、韓国や沖縄、大分などの米軍基地で演習されてきたことの実戦。軍事力で安全を維持するという名目はエゴイズムだ」と言う。 地球そして人が生まれてきた奇跡に対する感謝の気持ちを、歌で伝えたいというナビィさん。その気持ちを人が忘れた時、戦争や争い事が起きるのだろう。(「寿」公式HP=http://www.kotobuki-nn.com/) 在日同胞に恩返し 元「全大協」代表 林秀卿さん 今まで自分を見守り、支え、愛情と勇気を与え続けてくれた在日同胞たちに感謝の気持ちを伝えるため、15日大阪で、80、90年代、統一運動を共にした仲間たちと一緒に訪日公演を行った。「これからは、私がみなさんに希望と勇気をプレゼントする番です」。 1989年、平壌で開催された第13回世界青年学生祭典に南朝鮮の「全大協」(全国大学生代表者協議会)の代表として参加。その後、白頭山から板門店まで平和大行進を行い、民間人として初めて軍事境界線を越えて帰郷。3年4カ月を獄中で過ごした。 1児の母となり、今ではたくさんのオモニたちの気持ちがわかるようになったと話す。 今年8月、2001民族統一大祝典参加のため、12年ぶりに平壌を訪問。人々の変わらぬ愛情を実感した。 現在、韓国外国語大学新聞放送学科博士課程。 |