「サンフランシスコ講和条約50周年」でシンポ

8日・東京で


 8日、東京・千代田区の大妻女子大学市ヶ谷キャンパスで、在日朝鮮人研究会2001年度第9回全国研究大会が開かれ、大学院生たちの自由研究報告とシンポジウム「サンフランシスコ講和条約50周年と在日朝鮮人」が行われた。

 第1部、自由研究報告では「1945〜1955年における在日朝鮮人の民族教育(東京を中心に)」について一橋大学大学院言語社会研究科博士課程の金慶允さんが、「戦後日本映画における『在日』観」について立命館大学大学院国際関係学部研究科博士課程の梁仁實さんが、「在日コリアン女性の組織活動」についてお茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程の徐阿貴さんが、各々研究成果を発表。金さんと梁さんは南朝鮮からの留学生とあって、在日朝鮮人への関心の高さを伺わせた。

 また、第2部のシンポジウムでは、文京洙・立命館大学国際関係学部教授を司会に、水野直樹・京都大学人文科学研究科教授、内海愛子・恵泉女学園大学人文学部教授、松本邦彦・山形大学人文学部総合政策科学科助教授がパネラーとして参加した。

 発言者らは抑圧と同化政策を基本に、米国の反共政策の下で日本政府が在日同胞を外国人として正当に処遇せず差別してきた50年の歴史を振り返った。

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