人・サラム・HUMAN
家族にいいお土産できた
同胞ゴルフ中央大会で優勝・李源守さん
全国各地から腕自慢の同胞ゴルフ愛好家らが集った今年の同胞中央ゴルフ大会。競技一部の個人戦で優勝をさらったのは、山口県の李源守選手(39)だった。
2004年度日本ゴルフツアー、メジャー大会の一つである日本オープンゴルフ選手権が開催される難コースを相手に、競技2日間、安定した戦いぶりで74、77のスコアで7年ぶり2回目の優勝を果たした。 「初優勝した年は私を含め優勝者が2人いたので嬉しさも半減だった。だから今回の優勝は格別。自分の壁を乗り越えることができた」と話す。 アボジの手ほどきを受けてゴルフを始めたのは10歳の時。学生時代はゴルフから遠ざかって、中学時代は野球部のピッチャーを、朝高ではバレーボール部に所属した。本格的にゴルフを始めたのは結婚した後のことだった。 ゴルフへの愛着と努力が報われ、98年バンコクで開催されたアジア競技大会・ゴルフ競技に朝鮮の代表として堂々と参加。今年はアマチュア大会の最高峰、全日本アマ選手権に中国地区代表として参加するなど、常にアマチュア世界でのトップを目指してきた。 今大会の直前には日本の大会(宝塚)にも参加、約1週間家を留守にした。 「今日優勝できたのは、何よりも家族の理解あってのこと、本当に感謝している。妻と2人の子供らにいいお土産ができた。家に帰ったらたっぷり家族サービスしたい」 闘いを終えて、優勝の喜びをかみしめるその表情には、「アボジ」の優しさがにじみ出ていた。 義民の心を今に 秋田で通信講座・高橋良蔵さん これまで5回、朝鮮民主主義人民共和国を訪ね、農業の現状と食糧事情を現地で視察。食糧支援も6年前から毎年続けてきた。朝鮮政府から親善勲章を授与された。 その高橋さんが10月末から「義民を語る通信講座」を始めている。地元の秋田県雄勝地方を中心に農民のために悪政とたたかったり慈善事業を施した、江戸時代の8人を取り上げる予定。 高橋さんが、弱者・貧しい人のために一命をかけて闘った義民を調べ始めたのは敗戦直後。この時、村に200年前、水路を引き、開田に尽力した大工が役人にねたまれ、隠し田づくりの罪で自害に追い込まれた事件を掘り起こし、農村劇にし、上演してきた。 高橋さんは「農政の問題点を探り、生産現場で運動を呼び掛ける指導者が今こそ必要。義民の心、それは農民運動の原点だと思う」と張り切っている。 |