青商会・ウリ民族フォーラム2001
in 広島
統一の鐘、平和の鐘、朝・日友好の鐘を鳴らそう!
21世紀の同胞社会のビジョン示す
「子どもたちの未来のために」というスローガンを掲げてきた青商会のフォーラムでは、朝・日の児童・生徒が歌や踊りなどを披露し友好を深めた | 会場を沸かせたコリアンニュースステーション。ニュースコーナーに出演した洪昌守選手(右) |
青商会の「ウリ民族フォーラム2001 in 広島−統一の鐘、平和の鐘、朝・日友好の鐘を鳴らそう!」(同実行委主催、委員長=李英一・広島県青商会会長)が18日、広島国際会議場で行われ、総聯中央の呉亨鎮副議長、金尚一団体局長、総聯広島県本部の金鎮湖委員長、広島県商工会の姜二中会長をはじめ、全国各地の青商会会員と、日本市民ら過去最高の1600余人が参加した。今年で6回目を迎えた今フォーラムでは、6.15北南共同宣言発表後高まる統一への機運を踏まえ、「21世紀、統一同胞社会のビジョンとその実現―青商会のあり方」をテーマにさまざまな角度から問題を提起し、その実現方途について論議する契機となった。また、被爆地広島から、朝・日両国の不幸な過去を清算し、在日同胞と日本市民が良き友として歩んでいくための「朝・日友好の鐘」を鳴らすこともできた。
フォーラムではまず、李英一実行委員長(40)があいさつし、「すべての同胞と日本の友人たちがともに歩む21世紀のスタイルを、平和都市広島から世界に向けて発信しよう」と呼びかけた。また、国際平和文化都市を呼びかける広島市の秋葉忠利市長が来ひんあいさつした。 第1部では、TVニューススタイルの「コリアンニュースステーション」が、実行委員長である李英一キャスターと李和枝アシスタント(フリーパーソナリティー、28)の司会のもと行われた。 まずは李キャスターが、「民族性」「帰属意識」「祖国」「民族教育」などについて、全国の青商会世代1000人を対象に青商会中央が実施したアンケートの中間集計を報告。会場の参加者にも「将来、北と南を含め祖国で暮らす、あるいは祖国を行き来しながら仕事をすることを考えたことがあるか」「朝鮮学校問題で日本が国連から厳重注意を受けていることを知っているか」など質問を投げかけ、○×カードで意見を表した。それについて朝鮮大学校政治経済学部の韓東成助教授と在日本朝鮮民主女性同盟の梁玉出副委員長が分析。青商会世代の今後の役割について「温故知新」というキーワードを打ち出した。「温故知新」とは、「昔から学び、新しいものを知ろうとする」という意味。そして李キャスターは、「祖国統一と朝・日国交正常化を実現させ、ワンコリア、日本市民との真の友好関係を築き、互いに共生できる社会を作るには、1世が堅持してきた『民族自主精神』を受け継ぎ、すべての同胞が参加する力強い同胞ネットワークを築いていくべきだ」と提起した。 また「ニュースステーション」の途中、五日市天然温泉「ゆらゆら」を経営する、李淳琥さんが実際に出演したCMが流れ、会場は爆笑の渦で沸いた。「スポーツコーナー」ではWBC世界スーパーフライ級チャンピオンの洪昌守選手や全国高校サッカー選手権県予選でベスト4入りした広島朝高サッカー部が登場するなど、テレビさながらの演出が取り入れられ、参加者を終始驚かせた。 続いて分科別討論会が行われ、「朝・日関係」「スポーツ」「民族教育」「経営」「朝鮮料理」の各分野で「豊かな同胞社会」を実現するための具体的なビジョンを示した。 第2部では、文化公演「統一、平和、友好の鐘を鳴らそう!」が披露された。とくに注目を集めたのは、広島の青商会会員を中心に女性同盟、朝青、朝鮮学校児童・生徒ら50余人が出演した演劇「ヒロシマ ヨロブン」(作・演出=金智石「プルナ2000」代表)。また、広島韓国青年商工会と日本のゲストらもともに出演した合唱「アリラン」や、和太鼓とサムルノリ、民族舞踊のジョイントなど、朝・日友好をテーマにした舞台も好評を博した。 フォーラムに先立ち17日、広島国際ホテルで青商会第6回総会が行われ、中央青商会会長に愛知県青商会の黄元圭会長(40)が選出された。(李明花記者) |