小平警察署に対する勧告


 小平警察署は、1996年9月17日に同署署長司法警察員警視佐藤寛名義の小平市長宛ての被疑者名、被疑事実等の記載のない「捜査関係事項照会書」を作成し、同日、同署の外事課係長中園警部補ら5名の司法警察員をして、小平市役所において同市市民課長秋山和由に対して、出入国管理及び難民認定法違反事件捜査のためと称して、被疑者名及び被疑事実を告げることなく前記「捜査関係事項照会書」を示して、同市が保管している外国人登録原票等の網羅的閲覧を要求し、同市に存在する申立人を始めとする外国人全員の外国人登録原票並びに外国人登録原票送付請求書及び同登録原票送付書等を閲覧した。

 これは、適正手続を保障した憲法31条、刑事訴訟法1条、同189条2項、令状主義を定めた憲法35条、刑事訴訟法218条、差別を禁止し法の前の平等を定めた国際人権(自由権)規約26条に違反するとともに、同規約17条、憲法13条に違反し、プライバシーを侵害する行為である。

 今後このような人権侵害を繰り返すことがないように勧告する。

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