統一、平和、 朝・日友好の鐘を鳴らそう

青商会のウリ民族フォーラム  18日、広島国際会議場で


 青商会のウリ民族フォーラム2001 in  ヒロシマ「統一の鐘、平和の鐘、朝・日友好の鐘を鳴らそう」が18日(日)、広島国際会議場で開かれる。同フォーラムは毎年地域青商会が持ち回りで主催しているイベントで今年が6回目。全国から会員が集まり、同胞社会における青商会の役割をともに考える。

 広島県青商会(李英一会長)が主催するフォーラムのテーマは「21世紀 統一同胞社会のビジョンとその実現」。

 6.15共同宣言以降、朝鮮半島における民族和解のうねりは在日同胞の生活レベルにまで及んでいる。1世の悲願を実現した総聯故郷訪問団やソウルで行われたボクシング世界チャンピオン、洪昌守選手の防衛戦で総聯応援団が実現したことがその表れだ。

 青商会は当初から「豊かな同胞社会のために」「子どもたちの未来のために」をスローガンに活動を進めてきたが、21世紀初のフォーラムは、「統一後」を視野に入れたコリアンネットワークのあり方を模索する。

 第1部の討論会「コリアンニュースステーション 21世紀 統一同胞社会のビジョンとその実現 ―青商会のあり方―」では、全会員を対象に行われたアンケート調査(47項目)をもとに議論を進める。分科会は朝・日関係、スポーツ、民族教育、経営、朝鮮料理の5つ。

 第2部の公演では「朝・日・韓」300人による 「リムジンガン」で統一、朝・日友好を訴える。

 県下同胞60人が出演する演劇「ヒロシマヨロブン」も見物の1つ。広島で被爆した1世が差別を生き抜き民族運動家として覚醒していく生き様を描くとともに、3、4世の「民族DNA」が呼び起こされていく姿を舞台に繰り広げる。

 フォーラムでは平和都市広島の特徴を生かし、「21世紀の朝・日のあるべき姿」も描く。

 在日同胞の権利と生活を安定させるうえで朝・日国交正常化は必要不可欠の課題だが、両国が不幸な過去を清算し、ともに歩める「未来のスタイル」を参加者とともに考える。当日は学生、一般市民を含めた400人の日本人も参加の予定。文化公演でも共演する。

同胞社会の統一は未来への「資源」

李英一広島県青商会会長

 1世から4世まで、また団体の垣根を越えた同胞、日本市民が参加するワンコリア、朝・日友好のフォーラムを目指した。

 昨年の6.15共同宣言を受け、統一に向け同胞社会を1つにしなければと強く思った。同胞社会を1つにするということは、今まで閉ざされていた在日コリアンネットワークが構築されるということを意味する。それは21世紀を生きる子供たちに、より幅広い舞台を与える「資源」になるだろうし、豊かな同胞社会を作ることにも拍車をかけるだろう。

 統一を確信したうえで同胞社会がどうあるべきか。具体的なビジョンを示し、広島の実践で訴えたい。文化公演には、共同宣言以降友好を深めてきた広島県韓国青年商工会のメンバーも参加する。

 同胞社会で責任ある役割を果たすには、青商会自らが力をつけなくてはならない。討論会や分科会では会員が身に付く内容を分かりやすく伝えたい。

(当日の予定)

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