東京朝鮮中高創立55周年記念
文化祭・公演・祝賀宴

日本人士、市民らの感想・あいさつ

東京朝高終身世界チャンピオンの洪昌守選手と記念写真を撮る羽田孜・民主党特別代表ら議員たち

絶賛を浴びた記念公演
(豊年の踊り)


 10月27日に行われた東京朝鮮中高級学校創立55周年記念文化祭・記念公演・祝賀宴は合計4500余人でにぎわった。祝賀宴での日本人士のあいさつと、公演後に寄せられた日本市民の感想文から抜粋して紹介する。

祝賀宴のあいさつから

日朝の掛け橋、問題解決に努める

羽田孜・民主党特別代表

 朝鮮学校は近年、インターハイで優勝者(ボクシング)を輩出するなど成果をおさめている。

 日本が植民地支配したことによって朝鮮の方々は大変苦労された。両国はその暗い歴史を乗り越え、必ずや国交を正常化しなければならない。そういうことを思う時、朝鮮学校の処遇、卒業生にいまだ国立学校や一部公私立大学への受験資格が認められていないことなどは本当におかしい。日朝のかけ橋になる朝鮮学校卒業生に門戸を閉ざしていることは、日本、アジアにとってマイナスだ。問題解決に努めなくてはならない。

素晴らしい舞台、感動

北村典子・東京教組委員長

 生徒たちの公演を見ながら、民族に対する誇り、学校、祖国に対し強い信頼を持っていることをとくに感じた。また多くの在日同胞、日本の友人の方々の努力と情熱が、55年の歴史を支えてきたのだと思った。

 連合東京は、日頃総聯の皆さんや朝鮮職業総同盟との連帯を深めている。現在、ソウルの労働団体が東京に来てわれわれと交流を深めているが、彼らは南北の自主的平和統一実現に向け、力を借りたいと言っている。朝鮮の統一、アジアの平和のため日本、北南朝鮮、中国、ロシアなどの労働団体でフォーラムのようなものを作り、信頼関係を築いていきたい。

学校、民族、祖国に誇り

遠藤幸男・連合東京事務局長

 生徒の公演を見て、本当にレベルが高いと思った。

 同じ学校の現場にいるので、この舞台を作りあげるために先生方は寝ずに取りかかられたのではないかと思ったし、その熱意に感嘆した。生徒たちも常日頃から技を磨いているのだろう。

 東京における日朝の教育交流に当初から関わっているが、いつも朝鮮学校生徒の学ぶ姿勢や話を聞く際の目の輝きに驚きながら、日本の教育の中にも取り入れなければと思っている。

 今後とも、朝鮮学校との交流をずっと続けて行きたい。

感想文から

 「素晴らしい民族の誇りが伝わってきました。日本人としてもっとみなさんと交流を深め、いろいろ話したいことがたくさんあります」(大田区、男性)

 「祖国の伝統や文化を大切にする心が大変伝わりました」(30代、女性)

 「皆さんのアイデンティティーの強さがとても衝撃的でした。在日朝鮮人の方と話したのは初めてでしたが、同じ人間だということを実感しました。日朝の友好を深めようという気持ちが固まるものでした」(中野区、女性)

 「皆さんの民族に対する誇りに感動しました」(大学生、女性)

 「民族の誇りを胸に抱いて生きていくことができるあなたたちを本当にうらやましく思います」(自由業、男性)

 「皆さん一人一人が一生懸命で、だからこそ盛り上がるのだと思いました」(あきる野市、女性)

 「現在の日本の学生では考えられない一生懸命な姿、とても感動しました」(北区、女性)

 「皆さんが一丸となって公演を作りあげている姿に感動しました」(女性)

 「明るくて力強さを感じ、感激しました」(米アリゾナ州、男性)

 「生徒たち全員が生き生きと参加している様子にとても好感を持てた」(北区、女性)

◇                      ◇

 「中高生とは思えないレベルの高さに驚くと同時に、心から感動しました」(北区、女性)

 「本当に素晴らしく、現役の中高生とは思えないくらい、プロかと思うほどの演技でした。感動で涙が出ました」(会社員、女性)

 「文化の大切さが分かりました。言葉は分からないけど、いろんなことがいっぱい伝わった」(中学生、女子)

 「本当に感動した。すぐ近くの学校でこんなに素晴らしいものを作っていたなんて、驚きでした」(高校生、女子)

 「息もつかせぬ演技にただただ驚きと感動です。プロのようでした。友情と勇気と希望を改めて教えられました」(女性)

 「歌声がとても大きくてきれいで感動しました。踊りも太鼓もどれもプロみたいでした。すごくよかったです」(日野市、男性)

 「すごかった。踊りや歌もすごく息が合っててきれいだった」(中学生、男子)

 「目の保養と心の保養で、これからの生きる糧となります」(北区、女性)

◇                      ◇

 「中学、高校で民族文化を育み、民族教育を学び、はつらつとした教育を受けられる皆さまがうらやましく思います。学校財政が苦しい中での55周年は大変だったと思います」(弁護士、男性)

 「朝鮮のことがよく分かった。いろいろな人の寄付でこんなにいい学校が出来ているなんて思わなかった」(中学生、女子)

 「この55年の努力と苦労を大変素晴らしいものと理解しました」(北区、男性)

 「この学校に通えている朝鮮人の生徒たちは幸せだと思います。日本の学校に通う生徒たちはいかに迷い悩んでいるか。ここを巣立った子供たちとつながっていく日本人、朝鮮人の子供を自分は育てつづける覚悟です」(高校教員、男性)

 「日本政府が朝鮮学校への理解と支援を実現するよう努力したい」(女性)

 「記念公演を見たら、経済的な理由で日本学校に行っている人は取り残された気持ちになるのではないだろうか。日本政府は、経済的な理由で通えない人には援助すべきだ」(女性)

 「母国の文化を継承される誇り高きお姿に敬意を表します。日本政府はもっともっと正しい歴史認識を示し、不当な扱いを改善していくべきだと思います」(中学校教員、男性)

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