同胞コミュニティー東西南北

　昨年７月に結成された女性同盟尼崎東支部のバレーボール部「ＨＡＮＡ」。チーム名には思いを一つにし団結しようという意味と統一への願いを込めました。部員は２０人、練習は月４回、それ以外にも自由参加の練習日があります。

　学校や子供のためなら「そこまでやるか」と思うくらい頑張るメンバーたちは、「しんどい」を「楽しい」に変えるパワーを持っています。尼崎東初級のバザー準備期間中には、体操着のまま学校に直行し手伝っています。

　練習を始めたころ、打ったボールが後ろに飛んでしまい、みんなで大笑いしました。しかし、練習を重ねるごとにやる気と負けん気がふつふつと沸き起こり、その真剣なまなざしはアボジたちの心までも揺り動かしました。アボジたちは練習時に子守りをしてくれたり､コーチを買って出たり､一緒に練習もします。私たちが失敗すると、アボジたちは､｢あーあ、何やってるんや」と笑います。その姿を見ながら思いました。「見てるだけだったらなんとでも言える｣｡

　そこで７月、結成１周年を記念してアボジ対オモニの試合を行いました。結果はオモニチームの勝利！　「もしオモニチームが勝ったら旅行に連れてったる」と言い出したあるアボジのおかげでバス１台を貸し切り、淡路島日帰り旅行が実現しました。

　短い活動期間ですが、西日本オモニバレーボール大会をはじめとする４大会に出場。力不足の私たちのために西宮支部と大阪福島初級のオモニたちが合同練習を企画してくれたことも大きな励みとなりました｡この間､メンバーの間で芽生えた信頼感についてみんなは言います｡｢大人になって本当の友達ができるとは思わなかった｣｡

　今は来年の中央オモニバレーボール大会を目指してがんばっています。それもそのはず。ボールが後ろに飛んでいた時でさえ、合い言葉は「中央に行くよ！」だったのですから…。（メンバー一同）