神戸市兵庫区、朝鮮通信使を再現

「時空を越えた感動」


 9月24日、江戸時代の大使節団を再現する朝鮮通信使行列が神戸市兵庫区内で行われた。総聯兵庫県本部西神戸、東神戸支部の多くの同胞が行列に参加した。

 先頭には4つの統一旗が掲げられ、その後ろに通信使行列、女性同盟ら同胞女性の舞踊、神戸朝鮮高級学校舞踊部、兵庫区婦人連合婦人会などが続いた。374人の行列は午前11時から午後2時まで約3キロの道のりを進んだ。

 この日湊川公園に設けられた特設ステージでは、笹山幸俊市長と朝鮮通信使正使として総聯西神戸支部の金在根顧問、民団西神戸支団の孫秀海顧問らが親書の交換をした。

 笹山市長は親書で通信使と縁が深い兵庫での行列再現の実現は大変意義深い、隣国同士心を通わせた先人の精神を学びこれからも相互理解、相互協力の下に友好関係を推進していきたいと記した。

 一方、朝鮮側は「朝鮮通信使の復元は時空を超えた感動を見るもの全てに与えたに違いない。今回の行事をとおして朝鮮通信使の善隣友好の精神を今一度心に刻み、在日外国人と日本人が、仲むつまじく生活できる街となるよう、いっそうのご協力をお願いする」と述べた。

 特設ステージでは神戸朝鮮初中級学校舞踊部、兵庫朝鮮歌舞団の歌と踊り、三重県、岡山県に伝わる唐人踊り、兵庫区連合婦人会の音頭が披露された。

 参加した許京美さんは「朝鮮の歴史に誇りをもてました。日本のみなさんが一緒にワンコリアを願ってくれたことが嬉しかった」と述べた。

 朝鮮通信使は1607年から1811年までの間12回江戸を訪れ、兵庫も寄港地として通信使が立ち寄った場所。

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