同胞の店

屋台 「済州亭」
               (神奈川県横浜市)


 「就職難で仕事が全然見つからなかったから、やけっぱちで始めた」と笑うのは、一昨年、バンを改造して朝鮮料理屋台を始めた高済一さん(27)。朝鮮大学校を卒業後、東京・新宿区のモランボン調理師専門学校で学んだ。

 朝鮮料理店を開きたいという夢を抱き、飲食店を中心に就職活動を行ったが、思うように職につけなかった。そこで発想を転換し、屋台を引こうと決意。本人いわく、「あくまでも修行の一貫」。

 畳4畳半ほどの「店内」には、キムチクッパ(700円)、牛すじ煮込み(400円)、骨付きカルビ(500円)、牛カルビ丼(600円)、チヂミ(400円)など、焼き肉店と居酒屋がドッキングしたようなメニューが並ぶ。

 中でも、一押しのメニューがタンタンクッパ(700円)。他の焼き肉店で食事を済ませたにもかかわらず、足を運ぶ常連客がいるほどだ。牛ひき肉、解き卵、ニンジン、玉ねぎと、具はいたってシンプルだが、自家製コチュジャンをベースに仕上げた少し甘めのピリ辛スープが旨味を引き出している。

 卵をたっぷり使用しているためマイルドさも加わる。食べ終わる頃には体がぽかぽか温まり、寒い時期にもってこいの一品だ。

 タンタンうどん(700円)、タンタンスープ(600円)も評判だ。

 カウンターは七人しか座れないが、夏場は外にテーブルを置くため十三人は大丈夫とのこと。ホルモン、冷めんなどの限定メニューも人気だ。

 各メニューとも自由にキムチのトッピングもできる。(順)

 「新報読者」と言えば、初回のみクッパを無料で提供。

 営業時間 午後8時30分〜午前2時(土・日休)。JR石川町駅前(北口)(TEL 090・1260・4770)

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