若い世代の未来などテーマに22点
文芸同茨城支部美術展
第6回文芸同茨城支部美術展「ナルゲ展」が20〜24日まで、水戸市内のギャラリーで開かれ、22点の作品が展示された。
今回の展示会では、10代から70代までの文芸同同盟員を中心とした美術愛好家たちが出品し、統一や若い世代の未来をテーマにした作品が多く見られた。 「心の木」を出品した茨城朝鮮初中高級学校教員の金愛純さん(24)は、「ハルモニが、統一情勢がよくなり出した矢先に亡くなった。その頃に描いたもので、仕上げまでに3ヵ月かかったが、その間の苦しみや悲しみを乗り越えた過程がつまっている自分にとってとても意味のある作品」と語った。 活動を繰り広げている鄭哲巖さん(31)は、「海の光」という題名の油彩画を出品した。 「美術部が発足した直後に描いた風景画を出品した。まだ活動開始から一年もたたないが『絵は技術ではなく心で描くもの』という気持ちを大切にして、今後も展示会を続けていきたい」と抱負を述べていた。 「絵が好きな人が気軽に出品できる」(責任者の柳純華さん)とあって、同美術展は年を重ねるごとに出品数が増えているという。今年は群馬からの出品もあり、関係者は「茨城だけだと出品者が限られてしまう。他地域からの参加をもっと増やしたい」と語っていた。 |