本社記者 平壌レポート
統一&じるのが夢
朝鮮中央テレビの「顔」 リュウ・ジョンオクさん
「お茶の間の顔」として知ら
ぬ人はいないリュウさん
【平壌発=姜イルク記者】朝鮮中央テレビのアナウンサーを務めるリュウ・ジョンオクさん(39)。テレビ視聴者がもっともよく知る「顔」といえば、この人をおいてほかにいない、と言われる存在だ。定時のニュース番組を担当している。リュウさんは、今の仕事はやっと巡り合えた天職だと話す。
両江道の建設労働者の家庭に生まれ育ったリュウさんは、幼い頃、歌の素質を見いだされ、12歳で平壌音楽大学に入学した。しかし、卒業後の進路は、なかなか定まらなかった。教員が勧めた歌手の道も考えたが、結果的には演劇の世界に興味が湧き、俳優の道へ。芸術映画撮影所の女優として社会人の一歩を踏み出し、映画「林巨正」などに出演した。 そうしたある日、アナウンサーのオーディションを受けることを勧められ、見事合格。1991年9月9日の建国記念日に初めてブラウン管に登場した。 それがいまや、毎日テレビに登場する「ニュースの顔」になった。世界や国内の政治問題をはじめ、健康や生活ネタを広く報じる。女優を経験しているからか、ソフトで落ち着いた話しぶりが市民の人気を集めている。 歴史的な6.15共同宣言が発表されてからは、宣言を履行するための閣僚級会談をはじめ、北南間の様々な対話や接触を報じる機会が増えた。 「報道の現場にいると、7000万同胞が待ちに待った統一がどんどん近づいていることを体で感じます」という。リュウさんの夢は1つ、統一されたことを報じることだ。 「民族が一つになった日、全世界に喜びのニュースを伝えたい。その日に備えて揺るぎない実力をつけたいと思っています」。目を輝かせながら語った。 |