在日朝鮮青年の日
新世紀初の「20歳を祝う集い」
新たな決意を誓う
自らの夢実現と同胞社会の発展に
在日朝鮮青年の日(8日)に際して、新世紀初めての「20歳を祝う集い」が全国各地で行われている。新成人たちは21世紀、自らの夢を実現させ、同胞社会の発展に寄与していきたいとの新たなる決意を誓った。 東京、西東京、千葉、埼玉 8日、積雪が残る東京・北区の東京朝鮮文化会館で催された「20歳を迎える東京、西東京、千葉、埼玉同胞青年の集い」(コリアンユースネットワーク=KYN関東主催)には、330余人の青年と父母ら520余人が参加した。当日は、会場内の至るところで晴れ姿に装った青年たちが携帯番号を教え合い、記念撮影をする姿が見られた。 総聯中央の徐萬述第1副議長が祝辞を述べ、21世紀最初の年である今年は「新しい世代」の年でもあると指摘、在日朝鮮人運動の主体的性格と愛国愛族の伝統をしっかりと受け継いでほしいと語った。 同校出身で今春、朝鮮大学校を卒業する李ウネさんは、教育現場で働く希望を抱いている。「統一祖国実現の日のために、民族の繁栄に貢献できる人材を育てたい」と話す。 一方、日本の高校出身の゙猛賛さん(千葉商科大)は、「最も貴重な財産は、学生会活動を通じてコリアンとしての自覚を抱けるようになったこと。今後は同胞社会の一員として、何か寄与していきたい」と述べていた。
大阪 6日、中華料理店、神仙閣(北区)で行われた大阪での集い。大阪朝高卒業生と当時の担任教員ら140余人が参加。厳粛な雰囲気の中、乾杯をあげると会場は一気に盛り上がった。 摂南大国際言論文化学部2回生の施鐘泰さんは「英語を活用できる仕事に就きたい。国際舞台で活躍する祖国のスポーツ選手の通訳などをしたい。21世紀はコリアンが世界に羽ばたく時代だから」と語る。 昨年の6・15共同宣言以降、同胞らの統一に対する熱望をよりいっそう肌で感じるようになったという大阪朝鮮歌舞団の田クムシルさんと河弘美さんは「統一世代の一員として、引き続き歌と踊りで同胞社会を盛り立てていきたい」と述べた。 岡山 「2001年度岡山同胞青年成人式」(8日、岡山ロイヤルホテル)には、25人の青年と父母ら約80人が参加した。ほとんどの青年らは、初級部から高級部まで学生生活を共にした旧友で、式場は終始和やかだった。また、青年らの夢はピアニスト、弁護士、劇団俳優など、無限大に膨らんでいた。 日本の小中高卒業後、兵庫県の獨協大学に通う河文龍さんは、同胞青年らが集う場に参加するのは初めて。家では「朝鮮人としての誇りを持て」と教えられてきたが、機会をつかめずにいた。しかし、母親に誘われ「朝鮮人として堂々と生きる大人になりたい」と、式場に足を運んだ。河さんは、現在学ぶ経済情報学を生かし、海外で働くつもりだ。 金寿恵さんは広島朝高を卒業しプロのバレリーナになるため、現在ニューヨークのバレエ学校に在籍する。米国デビューし、コリアンをアピールしたいと希望に満ちていた。 |