読み継がれる名著


「子どもの涙」、徐京植(ソ・キョンシク)著、小学館文庫、495円+税

 1970年代、「韓国」で不当逮捕されて以来20年間、獄中生活を強いられた徐勝、俊植兄弟の末弟が本書の著者。厳しい歳月を振り返り、オモニの思いと家族愛の強さを語る。子供時代の読書遍歴が面白い。

「みたびの海峡」、帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)著、新潮社文庫、583円+税

 戦後半世紀を経た今、私は「3度目の海峡」を越えねばならなかった。 海峡 を渡り、強く成長する男の姿と、日本と朝鮮の深部を描く。三國連太郎主演の映画もいい。

「『従軍慰安婦』にされた少女たち」、石川逸子(いしかわ・いつこ)著、岩波ジュニア新書、583円+税

 半世紀以上前、日本軍は侵略する先々に、また、本土に少女たちを連行し、兵隊のための「慰安婦」にした。人間性への加害と日本の戦争責任を考察する。日本の少女たちから寄せられたハルモニにあてた感想に未来の芽を見る。

日本語版TOPページ