総聯同胞故郷訪問団

一つの同胞、心と体で確認 

南北共同宣言の意義かみしめ


26日、ソウル市内で開かれた朴在圭・統一部長官

主催の晩餐会で長官(左)と乾杯する朴在魯団長


 【ソウル発=元英哲、文光善記者】22日にソウル入りした第1次総聯同胞故郷訪問団(70〜90代の1世同胞で構成されたメンバー50人、随行員・取材記者13人、団長=朴在魯・総聯中央副議長兼朝鮮新報社会長)一行が初の故郷訪問日程をすべて終え、27日午前、ソウル・金浦空港を出発し、成田空港に到着した。成田空港では、総聯中央の権淳徽、呉亨鎮、南昇祐の各副議長をはじめ総聯活動家、訪問団メンバーの家族、同胞らが一行を出迎えた。また出発した金浦空港では、南側の受け入れ窓口である大韓赤十字社の張貞子副総裁をはじめ関係者、メンバーの家族・親戚、市民らが一行を歓送した。朴団長はソウル出発の際、書面で出発声明を発表した。

統一実現への決意新たに/在日同胞も民族大団結へ

 一行は22日午後、宿泊先のソウル市内のホテルで家族・親戚と面会し、夕方には大韓赤十字社主催の歓迎晩さん会に参加した。

 23〜25日には、ほぼ半世紀ぶりに慶尚南北道、済州道など各地の生まれ故郷を訪ね、墓参や祭祀を執り行ったり、家族・親戚らと語りあった。なかでも50人中、3人のメンバーは故郷に生母が存命中で、高齢のオモニと涙の対面を果たすことができた。総聯同胞は日本の植民地支配により解放前に家族が離ればなれになった人たちで、高齢の同胞が多い。8・15の際の南北離散家族再会にも増してこのように感動的な再会劇は、南のメディアでも大きく報じられた。

 26日にはソウルに戻って市内観光などを行い、同日夕には朴在圭・統一部長官主催の歓送晩さん会に出席。これですべての公式日程を終えた。

 朴団長のソウル出発声明(要旨) 歴史的な南北共同宣言と第1回南北閣僚級会談の合意に従い、初めて実現した総聯同胞の故郷訪問は、民族的和解と団結を実現し、南北共同宣言の履行に寄与するうえで大変価値ある成果を結実させ、日本にいる在日同胞の団結と7000万同胞の民族大団結を成し遂げるうえで新たな契機をもたらした。

  われわれは、愛する家族、親戚たちとの感激的な再会を通じ、わが民族は絶対に別々に離れては暮らせない1つの同胞であるということを心と体で確認した。

  また南北、海外のすべての同胞がみな共に、南北共同宣言が指し示す道に進めば、民族の宿願である祖国統一偉業は近い将来に必ず実現されるだろうと確信した。

  われわれは今後、両首脳がもたらした歴史的な南北共同宣言に従い、民族の和解と団結をいっそう強化し、外勢に干渉されることなくわが民族同士で祖国統一を実現していくために積極的に寄与するだろう。とくにわれわれは日本に帰った後、在日同胞が民族大団結の旗印のもとにいっそう固く団結するよう努め、祖国統一の実現へ積極的に寄与するための活動をいっそう精力的に、着実に行っていきたい。

  最後に、総聯同胞故郷訪問団を同胞愛の心情で温かく歓迎し、誠意ある歓待をしてくれた大韓赤十字社と同胞たちに熱い謝意を表したい。

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