トンポのお店

炭火焼肉 東京苑(豊島区)

石焼4兄弟など独自メニューが人気


ウリマル通じればサラダゲット

 23年間、店を守り続けて来たオモニの味を受け継いだのが四年前。店を継ぐにあたり、店主の陳誠佑さん(30)は牛タンの「本場」、仙台の焼肉店で1年間修行した。

 「オモニが作り上げてきたものを生かしながらも、時代のニーズに合ったものをどうやって盛り込んでいくか」と日々工夫を凝らす陳さんが一ヵ月前から出している新メニューは、名付けて「東京苑裏ワザ? メニュー」だ。

 「石焼四兄弟」は(各1000円〜)、長男―ユッケ入り石焼ピビンバ、次男―明太石焼ピビンバ、三男―石焼ガーリックライス、四男―石焼海鮮クッパで構成。とくに四男の「石焼海鮮クッパ」は、海の幸タップリの具とご飯が入ったアツアツの石焼鍋を少しかきまぜ、おこげを作ってからスープを注ぎ入れる。スープがジューッとはじける香ばしさが食欲をそそる一品だ。

 1頭の牛からわずかしか取れないという牛の三角腹を使った「特選和風カルビ」は、なんとたれの変わりにわさび醤油でカルビを食べる。わさびと醤油だけというシンプルなたれが、肉自体のうまみをいっそう引き立てている。上等な肉だからこそできるまさに「裏ワザ」。

 折りしも日本は、2002年ワールドカップに向けてコリアブーム。その波に乗って、様々な味を混ぜ合わせるハーモニーが特徴の朝鮮料理の奥深さを広めていきたいと、意欲満々の陳さんだ。(花)

 おすすめメニュー ミョン(牛の顔面)、コリコリ(和牛の食道、すべて700円〜)、生どぶろく(1合500円)。クッパや冷麺のテイクアウトも可。「新報見たよ」とウリマルで言って通じれば「特製サラダ」サービス(10月27日迄)

 営業時間―平日午後4時〜午前4時、日・祝午後4時〜午前3時。東京都豊島区北大塚2―7―9、第33東京ビルディングB1(рO3・3940・4407)。

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