健康事件簿
たばこ1日20本超で肺がん死リスク高 たばこを吸う男性が肺がんで死亡するリスクを、吸わない人並みに下げるには、20年間以上の禁煙が必要なことが、文部省の研究費による大規模な追跡調査(委員長=大野良之・名古屋大医学部教授)で明らかになった。 このリスクは、1日に吸うたばこ20本を越えると急激に上昇することも判明。早めの禁煙の重要性が浮き彫りになった。 大野教授は「リスクを下げるには、時間がかかる。できるだけ若いうちに禁煙を」と話している。(読売新聞18日付)
雪印食中毒契機に
食品苦情例年の8倍 苦情は、真夏の7〜8月でも例年は100件前後だったが、今年は雪印乳業の食中毒事件をきっかけに一気に急増し、843件にも及んだ。 都は、食品製造に関係する74団体に対し、@施設全体の衛生管理状況の再点検A苦情を訴える消費者への適切な対応――などをさらに徹底するよう文書で要請した。(読売新聞17日付) ヤコブ病で母子 感染初の例? 17日付の英高級日曜紙サンデー・テレグラフによると、狂牛病にかかった牛の肉で感染するといわれる脳障害、新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)で死亡した母親の産んだ女児が、同病の症状を示し、4人の医師が母子感染との見解を示した。 女児は生後11ヵ月で、7ヵ月の時に母親が死亡。もし両親であることが最終的に確認されれば、母子感染の初の例となる。 女児は発作や引きつけの症状を示し、成長が同じ年齢の子供の半分ほど。虫垂を調べたがヤコブ病とは確定できなかった。 最終確認には脳の詳しい分析などが必要という。 難局大陸南端までオゾンホール拡大 南極上空で過去最悪の規模に発達したオゾンホールのイメージ図を米航空宇宙局(NASA)が作成し、8日公開した。南極大陸の南端まで拡大している様子が示されている。 オゾンホールは南極上空のオゾンがフロンなどで破壊され、オゾン層が減少してできる。 1980年代初めから発生するようになり、92年以降に大規模化した。 気象庁によると、これまで最悪だったのは98年9月の2724キロメートルだったが、今年は8月8日の発生確認以降、拡大を続け、南極大陸の面積の倍以上の2844キロメートル達しているという。 |