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栄養補助食品の取りすぎに注意

 最近は薬局だけでなくコンビニでもよく見かけるようになった栄養補助食品(サプリメント)。外食などで栄養の偏りがちな現代人の食生活をサポートしてくれる頼もしい味方だ。

 栄養補助食品といえば、「それさえ飲んでいれば大丈夫」というイメージがあるが、それは間違い。

 例えばビタミンAを長い間、過剰に摂り過ぎると皮膚がむけたり、頭痛の原因になる。妊娠中の女性の場合、胎児に影響が出ることもある。また、ビタミンDを過剰に摂ると、カルシウムが血管内に沈着したり、腎臓にたまって機能を低下させる。

 栄養補助食品はあくまでも栄養素のバランスを整えるために摂るものだ。1日に30品目の食品を摂取していれば、あえてそれらに頼る必要はない。しかし、現代はどうしても食事が偏りやすく、栄養不足になる人が多いのも事実。「最近外食が多い」という人は、飲む前に説明書を読み、含有量を確かめるなどして上手に活用したいものだ。

カテキン含む緑茶の効用

 紅茶やウーロン茶はその製造過程で葉の中に含まれる成分が失われてしまうが、新鮮な葉をすぐに蒸し、乾燥させて作る緑茶はカテキンやビタミンCが豊富だ。最近はそのカテキンに様々な効用があることが明らかになった。

  動脈硬化を防いだり、血糖値や血圧の上昇をおさえる効果があるというカテキンがたくさん入った緑茶、飲むだけでなくそのまま食べれば栄養素を確実に摂ることができる。

 緑茶をミキサーやすり鉢で粗引きにして普段の食生活に加えてみては。ふりかけにしたり、天ぷらの衣や大根おろしに混ぜたりと、アイデア次第で色々な使い方を楽しめる。

 ただし、煮込み料理には不向き。栄養分が溶け出してしまうからだ。
 また、細かく引いてしまうと、料理に加えた時、緑茶の味が強くなりすぎるので必ず粗引きに。

食事しながらの水分補給は減量に不適

 人間の体の60%を占める水は、代謝を促し体脂肪を燃やしたり、体温の上昇を防いだりと大事な役割を果たしている。食間に補給して間食を防ぐなど、飲み方を工夫すればダイエットにもつながる。

 しかし、食事をしながらの水分補給はダイエットには適さない。

 第1に、水を飲みながら食事をすると、よくかまないまま食べ物を水で流し込むので満腹感が得られない。

 第2に、食べ物と一緒に胃に水が入ると、消化が必要ではない糖質が急激に吸収されてしまう。糖質を吸収→血糖値が上昇→インスリンが分泌→空腹感が早まる。

 第3に、消化は水分が吸収されてから始まる。

 普段の生活のなかで気づかないうちに人間の体は水分を排出している。こまめに水分を補いながらうるおいのある体作りを目指そう。ただし、ジュースやコーラなどは糖分が多いので避けたい。

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