171災害伝言ダイヤル
被災地とつなぐ「声の伝言板」
記録的な集中豪雨に襲われた東海地方で、被害を受けた同胞住宅は300余戸に及んだ。身内や同級生の安否を確認したいが、なかなか連絡がつかなかった、という経験をした人も多かったはずだ。そこで便利なのが「災害用伝言ダイヤル」だ。
この電話サービスは、大規模な災害が発生した際に被災地域内やその他の地域の人との間で「声の伝言板」の役割を果たすシステム。被災地の人が録音したメッセージを、その他の地域の親戚や友人等が全国に設置された「災害用伝言ダイヤルセンター」を通じて再生することができる。 使い方は簡単だ。「171」をダイヤル後、メッセージを録音したい人は自宅、安否の確認をしたい人は連絡を取りたい被災地の電話番号を音声ガイダンスに従ってダイヤルするだけでよい。利用にあたっての事前の契約等は不要で、被災地からなら誰でも利用することができる。 今回のような災害が発生すると、家族の安否の確認やお見舞いなどで普段の数十倍もの電話が殺到してかかりにくくなる。そんな時、「無事です」という短いメッセージ一つで、離れて暮らす家族や恋人は大いに安心するだろう。 また、どうしても緊急の場合は、一般電話よりもグレー、緑色の公衆電話からの方がかかりやすい。 地震などで自宅の受話器がはずれたままになっていると、電話をつなぐ交換機がマヒ状態になり、つながらないので被災者は必ず確認を。連絡を取りたい大勢の人が待っているので、電話がつながったら話は手身近にするのが基本だ。
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