非転向長期囚の治療に協力を

朝鮮赤十字会が呼びかけ


 朝鮮赤十字会中央委員会は10日、6・15南北共同宣言の合意事項に基づいて南朝鮮赤十字社から63人の非転向長期囚を引き取ったことと関連し、赤十字国際機構と各国の赤十字団体に次のような内容の手紙を送った。

 朝鮮赤十字会は6・15共同宣言の合意事項に基づいて2日、南朝鮮赤十字社から63人の非転向長期囚を引き取った。

 朝鮮赤十字会中央委員会は、赤十字国際機構と各国の赤十字団体がこれまで彼らを北側に送還させるために各方面から努力してくれたことに深い謝意を表する。

 周知のように、今回北側に帰還した非転向長期囚は、獄中で30〜40年、果ては45年間も迫害を受け、苦痛に耐えてきた人々である。

 朝鮮赤十字会は、彼らに対する精密な検診を行ったうえで具体的な治療対策を立てる一方、家族との対面と住宅の提供をはじめ生活の安定に必要な措置を取るための活動を積極的に行なっている。

 生涯のほとんどを獄中で過ごし、あらゆる迫害を強いられ、苦痛をなめた非転向長期囚が晩年になって健康を取り戻し、家族と共に幸福を享受できるようにすることを望むのは、国籍に関係なくすべての人々の共通の心情であると考える。

 こうしたことからわれわれは、赤十字国際機構と各国の赤十字団体が、人道的立場から北側に帰還した非転向長期囚の病気治療と生活安定のための当赤十字会の活動に深い関心を払い、物質的に積極的な協力を寄せてくれるものと期待する。

 われわれは、赤十字国際機構と各国の赤十字団体がわれわれの呼びかけに耳を傾け、積極的な支援と協力を惜しまないものと信じる。 (朝鮮通信)

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