第1次「総聯同胞故郷訪問団」
感激と喜び
夢にまで見た故郷
第1次「総聯同胞故郷訪問団」が22日、日本を出発して故郷を訪問する。55年間、心の奥底にしまっておいた1世同胞の願いが、ついに実現したのだ。これは第1次の50人に限ったことではなく、在日朝鮮人すべての喜びでもある。出発を間近に控えた第1次訪問団メンバーの喜びを紹介する。 崔昌右(84) 第1次で故郷に行けることを栄誉に思う。62年間、故郷へ行くことを我慢してきた。もはや、生きて故郷の地を踏むことはないと思っていただけに、その喜びはひとしおだ。 総聯の同胞たちの故郷訪問事業に心を配ってくれた金正日総書記の愛と信任に必ずや応えたい。 62年もの間、離ればなれになっていたので、どういう暮らしをしているのか、まったく分からない。でも、どんなことがあっても両親のお墓を訪ね、その間の不孝を詫びたい。(在日本朝鮮人兵庫県教育会顧問) 故郷には弟がいるが、昨年9月に妻を亡くした。本当に苦労したと思う。その苦労の1つひとつを、時間をかけてじっくりと聞いてあげたい。一緒に住む日もそう遠くないと思う。 金日成主席が、失われた祖国を取り戻してくれ、今日は金正日総書記が故郷を取り戻してくれた。本当にありがたいことだ。(女性同盟香川県高松支部盟員) さいわいにもオモニが生きているので、これまで出来なかった分、親孝行しようと考えている。 41年前に亡くなったハラボジが、離ればなれになった家族が1つになるまで墓を建てるなという遺言を残していたが、今回の故郷訪問で、その問題を解決しようと思う。 金日成主席と金正日総書記がいるからこそ、こんにちの私の喜びもあるということを切実に感じている。 私よりも先に行くべき同胞がたくさんいるし、故郷訪問を夢見ながら亡くなった先輩、友人も多い。彼らの心も一緒に故郷へ持っていく。(川崎高麗長寿会会長) |