南北朝鮮、日本の歌曲楽しむ

大阪で朝・日声楽家がコンサート


 朝・日の声楽家らによる「第2回日本・韓国・朝鮮歌曲の夕べ」が一日、大阪市のドーンセンター・ホールで開かれ、370余人の同胞、日本市民らが観賞した。

 同コンサートは、「在日同胞社会で和解の雰囲気を盛り上げたい」という「ウリノレ愛唱会」の金桂仙代表と、「日朝市民の心を1つにしたい」というオペラシアター神戸の萩原良子理事長が共同で企画。今回は、両氏と共に、神戸朝高出身の同胞声楽家朴俊桓氏、関西歌劇団所属の角地正範氏も出演し、北大阪朝鮮初中級学校(東淀川区)と民団系の民族学校である建国小中高等学校(住吉区)支援のチャリティー公演として行われた。

 コンサート1部では「初恋」「約束」など日本の歌曲、2部では「朝鮮八景歌」「鳳仙花」「海の歌」など南北朝鮮の歌曲が披露され、アンコールでは朝鮮半島の童謡「故郷の春」が朝・日2ヵ国語で歌われた。また1部と2部の間では、北大阪初中生徒の民族器楽合奏と、建国小中高生徒の民族打楽器演奏がそれぞれ披露された。

 コンサートを観賞した建国小中高PTA連合会の金洪仙会長(48)は「日本の声楽家が朝鮮の歌を立派に歌いこなす姿に感嘆した。北大阪初中生徒の公演を初めて見たが、今後も交流の場があればいいと思う」と話した。北大阪初中オモニ会の金末子会長(40)は「歌には国境がないということを実感した」と言いながら、「学校へのチャリティー金は、子供たちに最も必要な物のために使いたい」と感謝の意を示した。

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