山で元気
天城山万二郎岳
(1320メートル、静岡県)
同胞大登山の下見/見所いっぱい
11月12〜13日に行われる第6回在日同胞天城山大登山の現地踏査を総勢10人で行った。 本番当日にA組がたどるコースを前提に、午前8時新宿を出発。東名高速御殿場から箱根、芦ノ湖、十国、伊豆の各スカイラインを結ぶ山並みを快適にドライブし、正午天城高原ゴルフ場の登山口に到着。天城連峰主峰万二郎、万三郎岳を登り、北面山腹を巻いて戻る周遊ルートをたどった。 ヒメシヤラ、アセビ、シャクナゲ、モミジブナの巨木など豊かな林相の天然林に被われた樹林帯の中の登山道は、こけむす岩や小沢とあいまって、さながら自然の庭園であった。 最初の万二郎岳山頂は樹林に被われ展望はないが、すぐ先の山頂直下に岩稜があり、雨雲が過ぎ去った後の岩上からは、万三郎岳や天城の山々、伊豆の海が望まれて壮大な眺めだった。本番当日はここで往路を戻るのがよいと思われた。 万三郎岳から先の山道は登山道として整備されておらず、急坂が続き荒れていた。 伊東温泉ホテル聚楽と本番当日の様々な仕掛けの打ち合わせ、そしてゆっくり休息をとる。翌朝、バイキング朝食後、東伊豆の海岸沿いに海を見ながら、中伊豆河津七滝へ向かった。河津川の渓流にかかる7つの滝をめぐる遊歩道を1時間散策、ループル橋から下田街道を北上、浄蓮の滝で昼食し滝見物、さすが伊豆随一の名瀑とあって、玄武岩の岸壁を落ちる滝の姿は壮観で美しい。 堂ヶ島は西伊豆最大の観光ポイント。灰白色の断崖と奇岩、紺碧の海に点在する大小の島々が美しい。海岸沿いの小高い遊歩道からは海蝕洞窟の天窓洞や、干潮時に砂浜が現われ、歩いて渡れるという三四郎島への海の道も眺められた。伊豆天城の山々が紅葉に彩られる秋、数百人の同胞が集う大登山の日は近づいている。みんな誘い合って参加してもらいたい。(在日本朝鮮人登山協会副会長李福権) 【山行アドバイス】一般向けには万二郎岳往復2時間余りが適当。万三郎岳または天城峠への縦走は健脚向き。 |