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熱い増す発砲酒市場


 景気の本格回復が遅れるなか、「低価格ビール」と言われる発泡酒の販売が勢いを増している。価格に敏感な消費者のニーズに合わせた低価格志向が受け入れられた。

 日本の大手メーカー5社の総計によると、昨年1年間のビール・発泡酒の総出荷量約五億五千万ケースのうち、発泡酒は4割近くを占める。市場に登場した1995年には1割にも満たなかったが、今やビールに迫るシェアを獲得しつつある。

 大手メーカーの1〜7月の発泡酒の出荷状況は、サントリーが前年同期比37.3%増、キリンが同14.6%増、サッポロが同6.9%増などと軒並みアップ。全体でも5%程度増を維持している。ビールより約33%安い価格はもちろん、猛暑が消費に追い風になったことが挙げられる。

 ただし、発泡酒の好調に伴い、割高のビールの売り上げは伸び悩んでおり、各社とも軒並み売り上げを落とした。

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