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重大な自主権侵害

金委員長の国連参加、米行政当局が妨害/朝鮮外務省抗議声明

 朝鮮外務省は、最高人民会議常任委員会の金永南委員長一行が、米行政当局の妨害策動によって、米・ニューヨークで行われる国連ミレニアム・サミットに参加できなくなったことと関連して5日、声明を発表し次のように指摘した。

 1、朝鮮代表団は、国連ミレニアムサミットに参加するためにフランクフルトで、4日に出発するアメリカン航空機「AA167」に搭乗してニューヨークに行くことになっていた。

 しかし、空港で米航空安全担当要員という人物が突然に現れ、本国から指示を受けたと言いながら、わが国が「ならず者国家」であるので、常任委員会委員長を含む朝鮮代表団メンバーと、彼らの所持品を別個に検閲しなければならないという恥知らずな要求をした。

 1、国際的な旅行慣例にもはずれ、国家代表に対する初歩的な儀礼道徳も無視した、こうした強盗的行為は、主権国家の自主権に対する重大な挑戦となる。

 1、米行政府が、朝鮮代表団の入国査証を発給し、サミット期間に催される宴会にも招待し、朝米間の一連の高位級接触まで合意しておきながら、実際に朝鮮代表団が出発すると、途中で「飛行安全」上の問題という言いがかりをつけて妨害したことは、彼らの対朝鮮敵視政策が少しも変わっていないばかりか、より卑劣でこうかつな手法で深まっていることを示している。

委員長代弁人、現地で記者会見

 金永南委員長がミレニアムサミットへの参加を取り消したことと関連して5日、委員長スポークスマンがフランクフルトで記者会見し、事のてん末を明らかにした。

 会見によると、米航空安全官吏は犯罪者を扱うように服と靴を脱ぐよう強要し、人体の局部まで検索した。そして、金永南委員長にまで同じような行為を強要しようとした。

 代表団一行はこれを拒否、抗議するとともにワシントンにこの事実を報告するよう要求した。

 米航空安全官吏はしばらく席を離れた後、再び現れ、上からの指示だとして「ならず者国家」のレッテルが貼られた北朝鮮など8ヵ国に対しては、誰であろうとも無条件、先ほどのような検査を受けなければならず、そうしなければ絶対に搭乗することができないと挑発。代表団との合意なしに予約を取り消した。

 なお、金永南委員長一行は6日、帰国した。

党、政府が宴会/非転向長期囚帰還を歓迎

 朝鮮労働党中央委員会、朝鮮国防委員会、朝鮮政府は3日、北に帰還した非転向長期囚を歓迎する宴会を人民文化宮殿で催した。

 非転向長期囚のキム・ウテク氏は、「獄中苦を乗り越えられたのは、見守ってくれた党と祖国があったから」と語った。5日には、非転向長期囚を歓迎する平壌市民大会が金日成競技場で行われた。(朝鮮通信)

関東大震災朝鮮人虐殺/日本政府は謝罪を

各地で追悼の集い

 関東大震災77周年を迎えた1日、日本の官憲が流布したデマによって虐殺された朝鮮人を追悼する集いが各地で開かれた。総聯千葉・西部支部は船橋市の馬込霊園で追悼式(写真)を開き、地域の同胞、千葉朝鮮初中級学校の生徒、日本市民ら150人が集まった。

 当時、船橋、中山、八千代地域では351人の同胞が犠牲になったが、県内で犠牲者が多かった船橋では解放後の47年3月、朝連船橋支部と西部地域の同胞が追悼碑を建立、今年で追悼式は54回を重ねた。

 追悼の辞を述べた同支部の李炳河委員長は、「日本政府は、朝鮮人虐殺に対する公式謝罪はおろか、真相すら究明していない」と責任を追及。今年の4月、東京都の石原慎太郎都知事が排他的な「三国人」発言を行い、最近は「防災」の名を借りて自衛隊の出動を要請したことなどを挙げ、こうした動きは「大震災時の虐殺をほうふつとさせる民族排他的な策動」と強調した。なお、参加者らは「関東大震災朝鮮人虐殺犠牲同胞を追悼する千葉県西部地域同胞の会」名で都知事に抗議文を送った。

NHK教育「ETV2000」
川崎ハナフェスタを紹介/11日からのシリーズで

 NHK教育テレビのETV2000(22時〜22時44分)で11日から4夜連続放映される「変わるコリアン」シリーズの第1回「統一へのうねり」で、8月24日に在日本朝鮮人川崎商工会と川崎韓国商工会議所が共同主催した「川崎同胞ハナ(1つの心)フェスティバル」が紹介される。

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