体も心もリフレッシュ
ハーブティー、半身浴など
9月に入っても、連日熱い日が続いている。こんな時には身体も壊しやすい。そこで、ハーブを使った残暑の過ごし方をいくつか紹介する。
○ ○ ◇消化器の不調 夏は胃腸などの消化器がどうしても弱くなる。そこへ夏カゼが加われば、発熱、下痢となることがある。 下痢になると、水分とともにビタミン、ミネラル分も失われる。そんな時には、ハーブティーがおすすめ。 抗菌力で夏カゼ、食中毒を予防するのがエキナセア、おなかの張り、不快感にはジャーマンカモミール、軽い吐き気、胃もたれにはペパーミントがよい。 足浴は、下半身の血流がよくなり、汗を出す。熱めの湯にオレンジのエッセンシャルオイルを1〜2滴加えると効果的。 ◇冷房病 外が暑いせいか、オフィスやデパートなど、建物の中は異常なくらい冷房がきいている。冷房病はまさに現代病の1つ。とくに、冷えに弱い女性は冷房で身体を壊しやすい。 そこでおすすめなのが、ジャーマンカモミールやエルダーフラワーのハーブティーだ。 冷房による頭痛、肩こり、寒気などによい。腰や足の痛み、血行不良には、ハイビスカスやルイボスが向いている。ローズヒップをブレンドすると、体力もつく。 クーラーの冷えに対処するには、1日の終わりにこもった汗を十分に出し切ることが重要で、半身浴がよいとされる。おへその上までのお湯に15分以上つかって汗を出す。この時、お湯の温度はぬるめがよい。 温冷交替の足浴も試してみるとよい。洗面器を2つ用意し、片方は熱めの湯、一方に水を入れる。まずお湯に3分、次に水に1分つける。これを3〜4回繰り返し、最後は水で終わる。オレンジなどかんきつ系のエッセンシャルオイルを1〜2滴加えると、血液循環を高める。 ◇夏バテ 夏バテに効果的なハーブティーは、発汗作用にすぐれたエルダーフラワーとジャーマンカモミール。利尿にはリンデンがおすすめだ。ハイビスカスは疲労回復に、アーティチョークやダンディライオンは肝臓を丈夫にする働きがある。ビタミンCの補給にはローズヒップを。 芳香浴は、香りが脳を刺激する。朝の目覚めにはペパーミントやローズマリー、昼の気分転換にはレモングラス、就寝前にはラベンダー、ローマンカモミールを利用するとよい。 夏バテにも半身浴がよいとされる。エッセンシャルオイルのジュニパー、サイプレスなどを3〜4滴たらすと、森林浴効果も生まれ、リフレッシュできる。(「緑の薬箱―ハーブセラピー」参照) |