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浮島丸事件55周年/各地で追悼行事 東京、舞鶴 「第12回朝鮮人戦争犠牲者追悼会―浮島丸事件55周年」が8月22日、東京・目黒区の祐天寺で行われ、総聯目黒支部同胞と民団同胞、日本市民ら45人が参加した(写真)。本堂での追悼法要に続き、浮島丸事件をはじめ戦争による同胞犠牲者の遺骨1136柱が安置されている納骨堂で、小平市・国平寺の尹碧岩僧侶が朝鮮語で法要を執り行った。その後、目黒区立上目黒住区センターで懇談会も開かれ、参加者らは事件の真相究明と日本の戦後補償問題について意見交換した。 事件の現場、舞鶴湾に面した舞鶴市・殉難の碑公園でも24日、浮島丸殉難55周年追悼集会が開かれ、地域の同胞、日本市民ら約300人が参加した。主催者を代表して「浮島丸殉難者を追悼する会」の野田幹夫会長があいさつし、舞鶴初中の生徒が犠牲者を追悼する「はまなすの花咲きこめて」を合唱。参列者は舞鶴湾に花を投げ、黙とうをした。 【浮島丸事件】青森・大湊海軍施設部で強制労働を強いられていた朝鮮人徴用工を朝鮮に送還せよという旧日本海軍省の決定により、解放直後の1945年8月22日、3735人の同胞らを乗せ大湊港を出港した浮島丸が舞鶴港に寄港し、出港した直後の24日夕、舞鶴湾で突然大爆発を起こし沈没。同胞ら524人(日本政府発表)が犠牲になった。爆沈は旧日本軍による計画的犯行との説が有力だが、その真相も正確な犠牲者数も明らかにされていない。 保管されている被保険者台帳は、長崎市と周辺の11事業所の合計53冊で、延べ31万5000人分が記載されているという。公開を求めた諸団体は、台帳の公開が長崎で被爆した朝鮮半島出身者らの人数など実態の解明につながるとしており、厚生省などにも公開を求めていく予定。なお、要請に対して森岡所長は「被保険者のプライバシー保護の観点から公開できない」と答えた。 ミレニアムサミットへ/金永南常任委員長 平壌2日発朝鮮中央通信によると、ニューヨークで開かれる国連ミレニアムサミットに参加する金永南最高人民会議常任委員長一行が2日、空路平壌を出発した。 空港で最高人民会議常任委員会の金永大副委員長と金允赫書記長、白南淳外相ら関係部門の活動家、駐朝各国外交代表と国際機関の代表が一行を見送った。 ユニセフ、保健設備寄贈 平壌2日発朝鮮中央通信によると、国連児童基金(ユニセフ)の協力により朝鮮の保健事業に必要な設備が贈られた。 駐朝ユニセフ事務所のザヒル・カリム臨時代理代表が、関係部門の活動家に設備を寄贈した。(朝鮮通信) 南北経済協力 報道によると、南朝鮮政府は8月30日、新設された「中小企業南北経済協力推進協議会」の第1回会議で、朝鮮に新規に進出するすべての中小企業を対象に設備投資資金など最大20億ウォン(約2億円)を低利融資する制度の導入を決めた。 同協議会は中小企業による南北経済協力事業を促進する目的で設立された。朝鮮に進出する中小企業への融資は、約7000億ウォンの財源がある中小企業構造改善資金の一部を活用して行う。これまでも朝鮮への進出を支援する制度があったが、国内の遊休設備を朝鮮に移す場合などに限られていた。また、創業3年以上の企業だけが支援を受けられるなどとした条件も撤廃し、ベンチャー企業などが朝鮮に進出しやすくする。 朝鮮にコメ40万トン支援/日本政府、WFP通じ 報道によると、日本政府は2日、国連・世界食糧計画(WFP)を通じて朝鮮にコメ40万トンを追加支援する方針を固めた。WFPが50万トン規模の対朝鮮食糧支援を来週にも各国に呼びかけるのを受け、正式に表明する見通し。この春、やはりWFPを通じて支援した10万トンに続くもの。 朝鮮をゲスト招請/IMF 報道によると、国際通貨基金(IMF)が2000年の年次総会(26〜28日、プラハ)に朝鮮をスペシャルゲストとして公式に招待した。南朝鮮財政経済部のキム・ヨンドク国際金融局長が四日、「IMFはワシントン現地時間の1日午前、国連駐在朝鮮代表部を通じて、IMFと世界銀行の年次総会にスペシャルゲストとしての参加を要請する招待状を朝鮮側に伝えた」と明かした。スペシャルゲストとは、IMF加入前に会員国と顔合わせをし、IMFの現状を把握するための制度。 金局長は、今回の招請状が総裁名ではなく、総裁秘書室長名で送られたことを指摘しながら、「この段階での招請は、IMF加入や資金支援とは直接的な関連はないと把握している」と語った。 |