最後まで信念貫く
非転向長期囚63人帰還
板門店経由で平壌へ
沿道で市民ら熱く歓迎
花束やプラカードを手に、帰還した非転向長期囚を熱狂的に歓迎する平壌市民(2日、朝鮮中央通信=朝鮮通信)
平壌市民の歓迎のなか、宿所に到着した非転向長期囚たち(2日、朝鮮中央通信=朝鮮通信)
南朝鮮にいた非転向長期囚たちが2日、板門店経由で北に帰還し、同日中に平壌入りした。一行は各地で熱烈な歓迎を受けた。
板門店北側地域にある統一閣の前では、朝鮮各地から出迎えにきた長期囚の家族、親戚らが今か今かと待ち構えていた。午前10時、63人の非転向長期囚が板門店の分離線を越えた。中には長い獄中生活によって健康を害し、車椅子や担架に乗せられてきた長期囚もいた。その瞬間、家族、親戚らは走り出し、長期囚らと抱き合い、それぞれ「アボジ(お父さん)!」「ヨボ(あなた)!」、そして子供の名前を呼びながら、感激的な再会を果たした。非転向長期囚たちは家族、親戚と抱き合い、何度も顔を撫で、肩や腕 板門店北側地域には家族以外にも多くの開城市民らが訪れ、花束を打ち振りながら熱狂的に歓迎した。 また金鎰武l民武力相、朝鮮労働党中央委員会の崔泰福書記、最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長、朝鮮労働党中央委員会の金容淳書記らも長期囚を歓迎し、1人1人と抱擁を交わした。 金人民武力相は、金正日総書記の委任により、祖国の懐に抱かれた非転向長期囚を熱烈に歓迎すると述べた。 また長期囚を代表してウ・ヨンガクさんは、送還の道を開いてくれた金正日総書記と熱く歓迎してくれた祖国の人民に感謝するとあいさつした。 長期囚一行は車に乗り平壌に向けて出発。開城、沙里院など平壌に至る沿道で、各界各層人民は熱烈に歓迎した。 午後、平壌に入った一行は、市内各地の沿道で市民らの熱い歓迎を受けながら金日成競技場に到着した。競技場では、朝鮮国防委員会第一副委員長の趙明禄・朝鮮人民軍総政治局長、洪成南内閣総理、朝鮮労働党中央委員会の桂応泰、全秉浩の両書記をはじめとした党と国家の幹部が一行を歓迎し、熱い抱擁を交わした。 一行は、競技場に集まった同胞らに感謝しながら再び車に乗り、沿道の大歓迎を受けながら宿所の高麗ホテルに向かった。 一行はこの日、錦繍山記念宮殿を訪れ、金日成主席に敬意を表した。 党・国家の幹部 朝鮮国防委員会副委員長で人民武力相の金鎰普E朝鮮人民軍次帥、朝鮮労働党中央委員会政治局委員候補である党中央委員会の崔泰福書記、最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長、党中央委員会の金仲麟、金容淳の両書記、朝鮮社会民主党中央委員会の金永大委員長をはじめ党と国家の指導幹部、社会団体の責任者、関係部門の活動家らが2日、北側に帰還した非転向長期囚が宿泊する平壌・高麗ホテルを訪ねた。 幹部らは、数10年間に及ぶ獄中生活にもかかわらず信念を曲げず、ついに帰って来た長期囚らを祝賀し、彼らが祖国統一のためのたたかいの道で、誇らしく実りある余生を送るよう願った。長期囚らは、革命戦士に対する愛情と道徳義理によって祖国に帰還した感激と喜びについて述べた。 最高人民会議常任委 朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会は、このたび帰還した63人の非転向長期囚全員に「祖国統一賞」を授与するとの政令を1日付で発表した。(以上朝鮮通信) |