各地同胞生活相談綜合センター開設
要求の多様化にも即応
広範囲な協力と態勢システム化
在日同胞に奉仕するための同胞生活相談綜合センターが、各地で引き続き開設されている。
三重県同胞生活相談綜合センターが8月10日、同県総聯本部事務所一階に開設した。 所長になった総聯県本部の朴喜槿委員長は、開設式で「同センターは県下に在住する同胞のための総合的窓口として、結婚、就職、教育、権利、福祉などに関するすべての問題に対応していきたい」と語った。 同センターでは、22人の地域相談員が相談を受け付け、18人の専門家、有資格者が解決にあたる。 地方別には、すでに中部地方綜合センターが開設(7月29日)しており、県内で解決の難しい案件については、中部地方綜合センターの助けをかりながら解決にあたるようにシステム化されている。 同日、40人が参加した開設式には、県下の同胞だけでなく、日朝友好三重県民会議の森田治会長、三重県生活部国際課の塚脇直樹課長など日本人も参加し、センター開設を祝った。 そのほか、富山県(金政雄所長、8月6日)、山形県(李仁明所長、8月9日)も同胞生活相談綜合センターを開設した。 富山センターは、まず1世、2世、3世から22人の相談員を選び、県下に同胞有資格者がいない状況で、専門的な相談については、中部地方綜合センターや他県の同胞有資格者にも随時、連絡や協力できる体系を整えている。 協力体系を整えることで相談はもちろん多様化する同胞の要求に合うよう、情報収集と提供のネットワークづくりを心がけていこうというものだ。 東京の中央・江東同胞生活相談綜合センターが8月1日、開設した。同支部では、現在デイハウス「ウリマダン」(高齢者向け常設施設)のオープン準備を進めているが、それに先立って、同センターが開設された。 同支部は、枝川地区の土地問題解決における教訓に基づいて、綜合センターとして今後も同胞の生活安定、教育、老人福祉問題などに生かしていくとしている。 三重 住所=津市栄町4−286 富山 住所=富山市神通町1−2−7 山形 住所=山形市南栄町2−4−2 東京・中央江東 住所=東京都江東区東陽5−6−4 |