過去清算、国交正常化話し合う

ピースボート、日本市民ら200余人が訪朝


 日本のNGO、ピースボートが募集した日本市民ら二百余人による訪朝団が8月23〜27日、貨客船「万景峰92」号を利用して訪朝した。一行は4泊5日の滞在期間、平壌市内各地をはじめ妙香山、板門店などを参観し、現地の人たちと朝・日国交正常化や日本の過去清算の問題について意見交換。朝鮮に対する理解を深めた。

 26日、「朝鮮をよりよく知るためのテーマ別活動」として、三つのグループ別に◇平壌・人民大学習堂での公開討論会◇平壌外国語大学学生との交流◇平壌市民の家庭訪問――がそれぞれ行われた。
 公開討論会は (1) 日本の戦争責任 (2) 東北アジアの非核化 (3) 日朝国交正常化――の三テーマ別に行われた。

 (1)には、元「従軍慰安婦」の金英淑さん(73、南浦市在住)が出席。日本兵に銃剣で刺された体の傷を見せながら日本が国として謝罪、補償するよう訴えた。(2)では在朝被爆者との対面が行われ、(3) では朝鮮対外文化連絡協会日本局の鄭崙会局長が「過去清算なくして関係正常化はありえない」と語り、参加者らの質問に答えた。

 一方、平壌外国語大学では、サッカー交流などが行われた。

 また同日、市内の青年中央会館では「平和と親善のための交歓会」が開かれ、参加者は関係部門の活動家、市内の青年学生らと楽しい交流の一時を過ごした。一行は27日には、金日成主席が安置されている錦繍山記念宮殿にも訪れた。

 ピースボート訪朝団は第2陣が4日に新潟を発つ。

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