ハーブの効用/美容と健康に
ハーブティーやアロマテラピーなど、ハーブを美容と健康のために取り入れる人が増えている。そこで代表的なハーブの効用について紹介する。 ラベンダー ○内用 ストレスによる心身の緊張を和らげる。 ○外用 空気の乾燥、日焼けなどでダメージを受けた皮膚を鎮静させ、落ち着かせる。新陳代謝を高めて細胞の再生を助け、回復を早める。 ペパーミント ○内用 メントールの香りが気分をリフレッシュ。朝の目覚めに最適。食べ過ぎ、飲み過ぎ、消化不良などの症状を速やかに解消する。とくに油っこい食事の消化を助ける。便秘や下痢などにも効果的。 ○外用 抗菌作用が強いので、皮膚を清潔に保つ。 ジャーマンカモミール ○内用 生理痛や冷え症など婦人科系の症状に使われる。消炎作用に優れているため、胃炎や胃かいようにも利用される。 セージ ○内用 収れん作用に加え、強力な抗菌作用があるため、咽(いん)頭炎、歯肉炎、口内炎など口内粘膜の炎症に有効。ホルモン分泌を調整して、異常発汗などの更年期症状を改善。 タイム ○内用 とくに抗菌力に優れる。風邪などの感染症の予防、食あたり、吐き気にも。 ○外用 細菌などの繁殖を抑え、皮膚や粘膜を清潔に保つ。濃くいれたハーブティーでうがいをすると、風邪などの予防にもなる。 ローズマリー ○内用 血液循環を促し代謝を活発に。冷え症の改善、リウマチ、痛風の予防にも用いられる。 ○外用 皮膚を適度に刺激して活力を与える。収れん作用による引き締め効果が高い。皮膚の若返りには欠かせない。 ローズ ○内用 婦人科系の疾患と美容に効果を発揮する。過敏な神経や情緒不安定を鎮めて落ち着かせる。 ○外用 ストレスでダメージを受けた皮膚を鎮静し、健やかに保つ。化粧水としてもおすすめ。 ローズヒップ ○内用 レモンの二十倍のビタミンCを含んでいるので、ビタミンC補給には断然効果的だ。コラーゲンの生成にも関与し肌の弾力を保つうえ、メラニンの生成を防いでしみの予防にもなる。 ラズベリーリーフ ○内用 子宮筋や骨髄周辺の筋肉を調整し、鉄分やカルシウムなどのミネラルを豊富に含んでいるため、欧米では出産準備に利用される。幼児の下痢には、水分補給も兼ねて飲ませるとよい。 ※内用はハーブティーとして体内に取り入れる。外用はハーブティーの三〜五倍濃度で抽出した浸剤を湿布剤や塗り薬、化粧水として用いる。 (「緑の薬箱―ハーブセラピー」参照) |