朝鮮国立交響楽団ソウル初公演 20〜22日

素晴らしい融合管弦楽


大反響を呼んだ国立交響音楽団の公演

熱い同胞愛と統一の熱気で沸く

「民族音楽の神髄」

 「固有の民族楽器と洋楽器がうまく融合し独特の音色と深い民族的情緒をかもしだした全く新しい管弦楽」「音楽の神髄を如実に示した舞台」「民謡の力動性と音楽の構成力を生かし洗練された管弦楽は非の打ち所がなかった」。20〜22日、初めてソウルの舞台に上がった朝鮮国立交響楽団は、民謡を管弦楽、協奏曲にうまく乗せた創作音楽として南の聴衆の耳目をとらえた。

「最上のレベル」と絶賛

 公演で特に観客の喝采を呼んだのは、チャンセナ(木管のリード楽器)、クェンガリ(ドラ)などの民族楽器の旋律が洋楽器と見事な調和をなしていたことだ。

 観客らは、融合管弦楽の宣言のように響き渡った管弦楽「青山平野に豊作が訪れた」を聞き、「最上レベル」「平壌の誇りとなるに余りある公演」であったと惜しみない称賛を送った。

 「聯合ニュース」は、「『ピパダ』式歌劇を創作する過程で生まれたという『融合管弦楽』は民族楽器と洋楽器をバランスよく編成し、民族的色彩の強い独特の響きと豊かなボリュームを生み出している」とし、中でも「音を決定付ける重要な機能はすべて民族楽器が受け持つようにして伝統的な音を非常に重視していた」と、指摘した。

 各マスコミはまた、公演は管弦楽はもちろん、バイオリン独奏、声楽などすべての演目が高い芸術的技量によって観客の絶賛を博したばかりか、熱い同胞愛と統一の熱気で会場を沸かせたとし、公演終了後も観客の大きな拍手と熱狂的な歓呼は鳴り止まず、出演者と共に「故郷の春」「われらの願い」を切々と合唱したと伝えた。

1日も早く統一を

 公演はさらに、政界、社会界、文化界などの各界と一般の聴衆からも大きな反響を呼んだ。

 「韓国放送公社」視聴者センター責任者のホン・ソンギュさんは管弦楽演奏の終了後、「『青山平野に豊作が訪れた』は非の打ち所のない満点の作品」だと述べた。

 中央大学教授で音楽評論家のロ・ドンウンさんは、「木管楽器のアンサンブルと民族的旋律を強調した作品だけでなく西洋音楽の演奏力もずば抜けている」と指摘し、「楽団は民族的旋律でもいくらでも芸術的に高く発展できることを確証した」と強調した。

 芸術総合学院教授で作曲家のリ・ゴンヨンさんは、管弦楽「アリラン」のチョッテ(横笛)やタンソ(縦笛)、管弦楽「青山平野に豊作が訪れた」のチャンセナの音は独奏、アンサンブルのどちらでも北の楽器改良が成功裏に完成されたことを示しているとし、民族管楽器が洋楽器とごく自然に調和して国立交響楽団だけの独特な色合いをかもしだしたと、評した。

 江原道三陟郡から17時間かけて公演を見に来たチェ・サンナムさんは「あまりにも感動した」、「公演の恍惚(こうこつ)感は言葉では言い表せない」と述べた。

 また、ソウル市のオ・ジェシクさんは南北の芸術人が共に公演し、観客たちがメロディーに合わせて手をたたき歌を合唱するのを見て、「感激を禁じ得なかった。まして年寄りには民族の情緒をくすぐる管弦楽曲を聞いて統一を1日も早く遂げなければならないという思いが強くなった」と述べた。

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