9月15日から10月1日までの17日間、オーストラリア・シドニーで第27回夏季オリンピック競技大会(シドニー五輪)が開かれる。世界約200ヵ国・地域から1万余人の選手が参加する中、朝鮮からは十種目に32人の選手が出場する(選手の名簿、日程別項)。
これまで朝鮮は夏季五輪で金8、銀6、銅12の計26個のメダルを獲得してきた。
なかでも前回、96年のアトランタ五輪には24人が出場。金2、銀1、銅2のメダルを手にした。とくに柔道の女子48キロ級に出場したケ・スニは優勝候補だった日本の田村亮子を破り、世界を驚かせた。
今回のシドニー五輪には、1階級上の52キロ級で五輪二連覇を狙うケ・スニをはじめ、女子ウエイトリフティング58キロ級ジャークで世界記録の更新を狙うリ・ソンヒ、バルセロナ五輪の体操あん馬で金メダルのペ・ギルス、アトランタ五輪・レスリングフリースタイル銅メダルのリ・ヨンサム(58キロ級)、昨年12月のマカオ国際マラソンでダブル優勝したキム・ジュンウォン、キム・チャンオクらが出場する。活躍が期待される。
一方、南朝鮮からはシドニー五輪で行われる38種目のうち、乗馬、ソフトボール、近代五種、トライアスロン、カヌーを除いた23種目に282人の大選手団が出場する。南北首脳会談以降、開会式で南北選手団が合同行進をする話も進められており、在日同胞にとって楽しみ倍増の五輪だ。
五輪2連覇めざす
ケ・スニ(女子柔道) |
世界新更新ヘ リ・ソンヒ
(女子柔道) |
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五輪2連覇を目指す女子柔道52キロ級のケ・スニ(右、48キロ級で優勝した前回のアトランタ五輪)、自己の持つジャークの世界記録更新を狙う女子重量挙げ58キロ級のリ・ソンヒ(5月のアジア選手権) |
出場する選手たち
◇陸上(マラソン) |
男子 キム・ジュンウォン、キル・ジェソン、キム・ジョンチョル
女子 ハム・ポンシル、キム・チャンオク、チョン・ヨンオク |
◇柔道 |
男子 クァク・オクチョル(81キロ級)
女子 チャ・ヒョニャン(48キロ級)、ケ・スニ(52キロ級)、チ・ギョンスン(63キロ級) |
◇レスリング |
グレコローマン カン・ヨンギュン(54キロ級)
フリースタイル チン・ジュドン(54キロ級)、リ・ヨンサム(58キロ級)、チョ・ヨンソン(63キロ級) |
◇ウエイトリフティング |
男子 イム・ヨンス(62キロ級)、チョン・チョロ(77キロ級)
女子 リ・ソンヒ(58キロ級)、キム・ヨンオク(63キロ級) |
◇ボクシング |
キム・ウンチョル(48キロ級) |
◇体操 |
男子 ペ・キルス
女子 モク・ウンジュ、ソン・ウニ |
◇射撃 |
男子 キム・ジョンス(フリーピストル)
女子 リ・ミョンファ(スキート) |
◇ア−チェリ− |
女子 チェ・オクシル |
◇シンクロナイズドスイミング(デュエット) |
チェ・ソニョン、チョウ・ヨンヒ |
◇飛び込み(3メートル板飛び込み、高飛び込み) |
男子 チェ・ヒョンギル、パク・ヨンリョン
女子 リ・オクリム、チェ・ミョンファ、チェ・ジョンヒ |
朝鮮選手団の競技日程
9月15日 |
開会式(18時、日本時間16時) |
16日 |
女子柔道48キロ級予選、決勝 |
17日 |
女子アーチェリー個人予選(決勝は19日)
女子柔道52キロ級予選、決勝
男子ウエイトリフティング62キロ級予選、決勝
ボクシング48キロ級予選(決勝30日) |
18日 |
女子ウエイトリフティング58キロ級予選、決勝 |
19日 |
女子柔道63キロ級予選、決勝
男子柔道81キロ級予選、決勝
女子ウエイトリフティング63キロ級予選、決勝
男子フリーピストル予選、決勝 |
21日 |
女子スキート(射撃)予選、決勝
女子体操個人総合決勝 |
22日 |
女子高飛び込み予選(決勝は24日)
男子ウエイトリフティング77キロ級予選、決勝 |
24日 |
女子マラソン(9時、日本時間7時)
男子レスリンググレコローマン54キロ級予選(決勝は26日)
シンクロナイズドスイミング(デュエット)予選(決勝は26日)
男女体操種目別競技決勝(25日まで) |
25日 |
男子3メートル板飛び込み予選(決勝は26日) |
27日 |
女子3メートル板飛び込み予選(決勝は28日) |
28日 |
レスリングフリースタイル54キロ級予選(決勝は30日)
レスリングフリースタイル63キロ級予選(決勝は30日) |
29日 |
レスリングフリースタイル58キロ級予選(決勝は10月1日)
男子高飛び込み予選(決勝は30日) |
10月1日 |
男子マラソン(16時、日本時間14時)
閉会式(18時、日本時間16時) |
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