金正日総書記は１２日、南朝鮮言論社代表団（朴智元・文化観光部長官、共同団長＝韓国新聞協会長の崔鶴来・ハンギョレ社長、放送協会長の朴権相・韓国放送公社社長）と会見した。

　総書記は席上、６・１５南北共同宣言発表後、南北の諸般の関係が民族的和解と団合、祖国統一を利する方向で発展していることに満足を示しながら、共同宣言を履行するうえで南北の言論機関と言論人たちがその責務を果たさなければならないと指摘した。

　また、民族の統一志向と意志を反映した共同合意文を採択したことを祝い、かつて同族でありながら互いに対決し不信を持ってきた古い惰性から抜け出て、共同宣言の履行に助けとなり人民たちの意思に沿った言論活動を繰り広げなければならないと語った。

　そして、誰もが共同宣言を支持、歓迎し、統一の実現に賛同し力を尽くすならば、与党であれ野党であれ関係なく、また過去はむろん昨日の失言も不問に付し共に手を取りあっていくだろうと述べた。

５項目の共同 合意文発表

　５日から平壌を訪問した南朝鮮言論社代表団は１２日、空路平壌を発った。出発に先立ち１１日、南北言論機関の共同合意文が発表され、崔七男・労働新聞責任主筆、崔鶴来・新聞協会長が署名した。

　合意文は、南北の言論機関と言論社は�@民族の団合を成し遂げ統一実現に助けとなる活動を展開していく�A民族内部の対決を避け和解と団合を妨げるひぼう・中傷を中止する�B互いに協力し接触と往来、交流を通じて相互理解と信頼を深めていく、そして南北言論機関の接触は�C北は朝鮮記者同盟中央委員会、南側は新聞協会と放送協会など主要団体が参加する「南北言論交流協力委員会」が受け持つ。�D南側は今回の北側招待の答礼として北側言論機関代表団のソウル訪問を招請し、北側は適当な時期に訪問することにした――の５項目からなっている。（朝鮮通信）

初級学生サッカー大会／生野初級が初優勝

　第２２回在日朝鮮初級学校サッカー中央大会（主催＝在日本朝鮮人蹴球協会）が８〜１０日、茨城県の鹿島グリーンランド競技場で行われた。

　1部決勝戦では、生野初級が神奈川初級を４―０で下し､初優勝した｡
　今大会には史上最多の５８校から１０の混成チームを含む４８チームが参加し、熱戦を繰り広げた。１部４強には東京第１、東京第５、神奈川、生野が勝ち進んだ。

　決勝戦では、個人技に優れた生野が多様な攻撃で神奈川を圧倒。４点（前半３点）を奪取、５年ぶりに大阪勢の優勝旗獲得となった。

　優勝した生野初級と優秀選手らで組まれる選手団は、２２日から１０日間の日程で朝鮮を訪問する。

文化交流計画書を調印／朝鮮とインドネシア

　平壌１２日発朝鮮中央通信によると、朝鮮政府とインドネシア政府間の２０００〜２００２年文化交流計画書が７日、ジャカルタで調印された。

　対外文化協力委員会の副委員長と、インドネシア教育文化省総局長が計画書に調印した。（朝鮮通信）

公明党代表団が訪朝／ ア太委副委員長らと会談

　１０日発朝鮮中央通信によると、公明党国会対策委員長代行の東順治衆院議員を団長とする公明党代表団が１０日、空路平壌に到着した。代表団メンバーは東順治、久保哲司の両衆院議員、福本潤一参院議員ら。

　報道によると議員団は１２日、北京空港で記者会見し、１１日の朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長の宋浩敬・朝・日友好親善協会会長らとの会談内容に言及した。それによると、宋会長は、２１日からの朝・日国交正常化交渉について、「成功のために全力をあげたい」と語り、具体的な課題に関しては「過去の清算を基礎にして新たな友好関係が発展していくことだ」と述べた。

｢支援米の配給確認｣／ 外務省が朝鮮 で現地調査

　報道によると、朝鮮に送った日本の支援米の配給状況を現地調査した外務省の河野雅治アジア局参事官が１２日、北京で記者会見し、「訪問したすべての場所で米が行き届いているのを確認できた」と語った。

  河野参事官ら調査団３人は８日から平壌、南浦市、平安南北道、黄海北道の数ヵ所の米配給所、託児所、一般家庭を訪問。日本が要望している幼児や妊産婦、６０歳以上の人々らに行き渡っているかを調べた。現地では日本の支援であることを示すステッカーのついた米袋から、要望先に配られていることを確認した。

日本は法的賠償を／ 慰安所設置で 国連報告官

  国連人権小委員会のマクドゥーガル特別報告官は９日、委員会に提出した報告書で、｢日本政府が(第２次世界大戦中の）軍隊慰安所設置について一部謝罪のための措置を取りはしたが、法的責任を認めたり受け入れておらず、犠牲者に対する法的賠償も行っていない」と指摘した｡

  報告書は､日本政府をはじめすべての責任ある当事者の法的責任は認定されるべきであり、犠牲者への法的賠償が行われるべきだと強調した。

会談の関連記事