日朝国交求め6年越し街頭演説
千葉・市川朝鮮問題研究会
千葉の市川朝鮮問題研究会(石本剛代表)のメンバーが3日、JR市川駅前で日朝国交正常化を求める街頭宣伝を行った。6年前に結成された同会は、朝鮮問題について多くの市民が関心を寄せるよう、月1度の定例会と街頭活動を地道に行ってきた。
街頭では、メガホンを持った石本代表が、南北最高位級会談に象徴される最近の朝鮮半島情勢についてやさしく解説。 「朝鮮の金正日国防委員長と韓国の金大中大統領が互いに抱擁し、南北共同宣言を発表しました。日本は朝鮮の軍事的脅威を煽って、米軍を駐留させてきましたが、その理由もなくなったのです」 石本代表はこう語りながら、今こそ日本政府が過去の歴史をきちんと清算し、朝鮮と国交を結ぶことで、平和なアジアを建設することに寄与しなければならないと指摘した。 署名活動も同時進行。中村創一朗さん(22、学生)は、中国留学中にルームメイトが南朝鮮の留学生だったことから、朝鮮問題に対する関心が芽生えたと自己紹介しながら署名。 「具体的な出会いがあったからこそ、自分のなかにある差別意識に気付くことができた。日朝が1日も早く国交を樹立し、どんどん人が行き交うようにしなければ」と語っていた。 2時間かけて街頭演説を行ったメンバーらは、「日朝の国交が結ばれていないことや、日本国内に米軍の基地があることは、国の軍事費を増大させ、日本国民の生活を脅かしている。その事実を生活感を持って伝えなければ」(石本代表)、「市民の関心はまだまだ低いが、同じ地域に住む私たちが呼びかけていくことが大事だと思う」(砂川美恵子さん、45)と今後の抱負を語っていた。(慧) |