総聯の同胞の故郷訪問
海外同胞も統一の主人公に
南北共同宣言が切り開いた新局面
【平壌七月三十一日発本社金志永記者】第1回南北閣僚級会談の合意によって、総聯の同胞が訪問団を構成して南側の故郷を訪問できるよう北と南が協力し、適切な措置を講じることになった。 これは新しい千年紀、新世紀の朝鮮民族史の一里塚となる南北共同宣言が、在日同胞の生活にも根本的な変化をもたらすということを現実問題として実証した。 南北共同宣言は、国の統一問題を、その主人である朝鮮民族同士互いに力を合わせて、自主的に解決することを内外に宣明した。ここでの主人とは、当局者や特定の階層ではなく、すべての朝鮮民族を意味する。統一の転換的局面は、すべての朝鮮人が分断された民族の血脈を繋ぐために勇躍壮途につくことを求めているのだ。 総聯の同胞の故郷訪問問題は、北側が閣僚級会談で提議した。 統一を実現しようとするなら、北と南、そして海外の各階層同胞が民族大団結の旗印のもとに集結し、しっかりとした主体的統一力量を形成しなければならないというのが、北側の一貫した立場だ。南北共同宣言は、そうした全民族の連帯を現実化する決定的な契機を作った。 分断の悲劇で彩られた20世紀を総聯の同胞は、代を受け継いだ愛国、愛族の精神をもって生きてきた。たとえ肉体は海外にあっても、その胸に秘めた民族の魂は、南北共同宣言の力強い推進力となっているのだ。 南側に故郷を持つ総聯の同胞は、分断によって故郷の家族、親戚と分かれて暮らさなければならなかった。 南北当局間の対話で、総聯の同胞の故郷訪問と関連した合意がなされたことは、南北共同宣言の履行が、21世紀統一祖国の実現を早める全民族挙げての運動によってしっかりと保障されていることを物語っている。 そして、総聯の同胞の故郷訪問は、確実に北と南、海外の統一力量を1つに集結させるうえで、大きな意義を持つ出来事となろう。
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