「朝鮮日報」の文学賞を拒否

南の作家 黄ル暎さん


 南の作家・黄皙暎さんは、このほど朝鮮日報が主管する「東仁文学賞」に、自分の長編小説「久しい庭園」が受賞の対象に入ることを拒否した。

 南だけでなく在日同胞たちにも愛読されている「客地」「張吉山」の作者で、80年末から90年代初めに朝鮮を訪問し、獄中生活を送ったこともある黄さんの受賞対象拒否は、南で大きな波紋を呼んでいる。
 彼は、新聞ハンギョレ(7月20日付)の寄稿文の中で、受賞対象拒否の理由についてこう指摘した。

 「朝鮮日報は軍事ファシズムとの結託で成長した…既得権層のイデオログとして屈強な言論権力を行使し…これまで社会の基礎公理は抑圧によって抹殺され否認され…守旧言論は、われらの歴史発展のためにも改革せねばならない…」

 その翌日付けの新聞ハンギョレは、朝鮮日報の論調や反共理念を批判する知識人、文化人たちを高い原稿料で懐柔しようとする同新聞社の反動的な動きに、真っ向から挑んだ彼の宣言は、南の文化人に大きな影響を与えたと、指摘した。

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