山で元気!

芦ケ久保駅前広場で対面の山の斜面
果樹公園村をバックに

丸  山
(960メートル、埼玉県)


奥武蔵を360度展望

 第7回東京同胞登山が緑濃い6月のさわやかな青空の下、奥武蔵芦ヶ久保〜丸山で行われた。

 東京山遊会が1995年8月に結成されて以来、毎年行っている登山の集いで、この日は朝鮮初級学校の運動会などとも重なったが、60余人が参加し、互いに久しぶりの再会を喜び合っていた。

 西武池袋駅から快速急行で1時間半、長い正丸トンネルを抜け出たところが芦ヶ久保駅。対面の斜面一帯は、あしがくぼ果樹公園村で、その左方に日向山(630メートル)、左奥に丸山が続いている。周辺は、緑地公園化され、人気のハイキングコースになっている。

 駅前広場で全員集合。準備体操をして出発した。階段を下り川沿いの国道を渡ってすぐ上り道に入る。この先アップダウンはなく、標高差660メートルをただひたすら上っていく。

 グループ別に各自のペースで歩くのだが、初めの30分程は体がなれずきつい。最初の休息所で前後の間隔をつめ、3つのコースに別れて山頂を目ざした。

 民家や果物畑の前を過ぎ、振り返れば石灰岩採掘で頭を削られた盟主武甲山が痛ましい姿をさらしていた。

 樹林の中を登り、防火帯の広い尾根道に出たが、まだまだ上り一方で、丸山林道直前の開けた西側斜面で昼食休憩をした。2年前に植林が行われた場所で、桧の苗木がひざ元まで育っていた。見晴らしが素晴らしく、秩父市街の向こうに鋸歯状岩峰の特徴ある山容の両神山や奥秩父、奥多摩の山々がはっきり遠望できる。

 丸山はここから30分。山頂の展望台からは360度の奥武蔵随一の展望を誇っている。

 帰りは車道(丸山林道)を野外センター方面に向いてすぐ左に入る山道を下った。ジグザグの林道をまっすぐ横切る斜面の明るい山道だが、なぜか地図には記されていない。

 そよ風が吹く心地よい山道に、にぎやかな話し声と軽い足どりのなごやかな列が続いた。 (東京山遊会、李福權)

【コースとタイム】

芦ヶ久保駅〜資料館〜丸山登山道入口(または倉掛)〜防災線尾根〜植林地〜丸山〜下山口〜木ノ子茶屋〜芦ヶ久保(6月4日歩行時間4時間)

【山行アドバイス】

難所はない。日向山もおすすめ。

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