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骨粗しょう症を予防しよう

 年齢とともに骨のカルシウムが減少し、骨にすが入ったようにもろくなり、骨折しやすくなる骨粗しょう症。65歳以上の女性の約50%が骨粗しょう症にかかっていると言われている。丈夫な骨を作るために食事、それから適度な運動と日光浴をあわせて行い、日常生活のなかで習慣づけていくことが大切だ。

 食事でカルシウム補給

 カルシウムは骨を作る重要な成分で、不足すると、骨に蓄えられているカルシウムが血液中に溶け出し、骨がもろくなる。

 カルシウムの多い食品の代表は、牛乳をはじめとする乳製品だが、そのほかにも小魚や小松菜、大根の葉などの野菜、ごま、海草、大豆製品に多く含まれている。

 ◆ビタミンDの摂取を

 食事から摂取したカルシウムはビタミンDの働きによって吸収されやすくなる。ビタミンDが多く含まれる食品は鶏卵、うずらの卵、まぐろ、さんま、かれい、うなぎのかばやき、しいたけ(日光に当てたもの)など。

 また、適度な日光浴(冬1時間、夏30分程度)もビタミンDの合成に役立つ。

 ◆適度な運動を

 運動は毎日できて長続きすることが大切。散歩や、日常生活のなかで積極的に体を動かすといったことから始めてみよう。

 食事でカルシウムを摂り入れながら、適度に体を動かし、積極的に戸外に出れば、丈夫な骨を作ることができる。

 骨粗しょう症は、現代人の運動不足、偏食やダイエット、過度のアルコールやたばこの摂取などからくる生活習慣病。

 規則正しく健康的な生活を送ることが一番の予防法だ。

あなたの骨は大丈夫?

 自分の骨の健康状態を知っておくことが骨粗しょう症予防への第1歩。次のリストを見て、該当するものをチェックしよう。

 ◆ A

・ささいなことで骨折した
・最近背中や腰が丸くなってきた
・最近2センチ以上背が縮んだ

 ◆ B

・体を動かすことが少ない
・天気の良い日でもあまり戸外に出ない
・飲酒や喫煙の回数が多い
・小魚や豆腐をあまり食べない
・牛乳や乳製品をあまりとらない

 ◆ C

・閉経を迎えた(女性)
・70歳以上である(男性)
・若い頃から月経が不順である(女性)
・体格はどちらかといえば細身である
・家族に「骨粗しょう症」と診断された人がいる
・糖尿病であったり、胃や腸の手術を受けたことがある

 ◇ Aが多い人

 骨が弱くなっている。生活を見直してみよう。骨を丈夫にする努力をし、転ばないように注意をしよう。

 ◇ Bが多い人

 骨が弱くなりやすい生活をしているよう。今日から生活を改善しよう。

 ◇ Cが多い人

 骨が弱くなっている可能性が。骨を強くする生活を心がけて。

          

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