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先月2日の夕方、南朝鮮・群山の米第7空軍に所属する特務上士マイケルの運転する車が、信号待ちしていた金ソンゴン氏(38)の車に追突した。泥酔していたマイケルは、ブレーキも踏めない状態で、金氏の車を50メートルも引きずった。マイケルの電話を受けて駆けつけた米軍救急隊は、足を骨折したマイケルだけを乗せて走り去った
▼その夜、マイケルはヘリコプターでソウルに移送された後、治療を口実に米本国へと出国した。しばらくして南朝鮮の警察が現場に到着したとき、金氏はつぶれた車の中で、すでに息絶えていた。南朝鮮警察には、なす術がなかった ▼先月、米軍機の誤爆によって住民が負傷し、住宅が壊れた京畿道・梅香里射撃訓練場での事故に対して、南朝鮮と米軍の合同調査チームは1日、「被害事実を確認できない」と発表。米軍は訓練を再開した ▼これに怒った梅香里米空軍住民被害対策委員長の全マンギュ氏(44)は射撃場に入り、爆撃訓練開始を知らせる米軍の赤い旗を破って抗議した。ところが、その全氏を南朝鮮警察は現場で逮捕した ▼いずれも南朝鮮における米軍の地位を象徴する事件だ。そして、こうした事件が日常茶飯事のように起きている。80年の光州事件で、米国が「友邦でない」ことを思い知ったはずなのにである ▼朝鮮の分断は外勢によってもたらされた。そして南朝鮮駐屯米軍は、いかなる修飾語を付けても、紛れもない外勢である。まして愛すべき兄弟を殺されて、蹂りんされてまで、駐留を哀願するなど到底、納得できない。出来るはずがない。 (元) |