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日本政府に怒り爆発、「人間のすることか!」 元日本軍の同胞、遺族らが、与党の「見舞金」法案を非難 日本の連立与党が元日本軍軍人・軍属だった在日の旧植民地出身者らに対して「見舞金」などを支給する特別立法を提出する準備をしていることと関連して、当事者の在日同胞とその遺族が9日、衆院議員会館で記者会見し、法案は「新たな差別の拡大」と非難する共同声明を発表した。 海軍軍属としてマーシャル諸島に連行された故鄭商根氏の息子、鄭※(※=大の両脇にちいさな百)鎮さんは、済州道から訪日した。席上で鄭氏は、「なぜ私が飛行機で日本にまで来て、政治家たちに説明しなければなれないのか。おかしくて笑いがでる。日本政府は戦争の責任を果たしていない」と涙を拭いながら訴えた。南方戦線で4指を切断し、右目も失明状態の姜富中さん(大阪府在住)は、「なぜ在日朝鮮人をこんなにも差別するのか。人間のすることか」と語気を強めた。共同声明は、被害者を長期にわたり放置したことに対する謝罪、適正な「一時金」の支給を求めている。 京都、城陽市で無年金高齢者・障害者に、4月から特別給付金 京都府城陽市が4月から、無年金状態の在日外国人高齢者と重度障害者への特別給付金支給制度をスタートさせた。府下の市町村では京都、宇治、宮津、綾部の各市と峰山町に続いて6番目。高齢者に月額1万円、重度障害者には同3万6000円を年に2回、4月と10月に、前月までの半年分を支給する。9月29日までに申請すれば4月からの分を受給できる。1982年まで国民年金法に国籍条項があったため、当時20歳に達していた外国籍の障害者、86年の同法改定時に60歳に達していた高齢者は今も国民年金制度から除外されたままだ。 申請先=城陽市役所国保年金課、問い合わせ=総聯京都・南山城支部 、 TEL 0774・41・7248 朝鮮最高の「2.16芸術賞」/在日同胞(金剛山歌劇団の舞踊手、演奏者)の宋栄淑、玄慶恵が入賞
第10回を迎えた同コンクールは昨年10月に平壌で第1次予選が始まり、第2次予選を経て、今春に本選が行われた。玄さんは「芸術には限りがないということを改めて感じた。また本場の指導者に学ぶ過程で技術だけでなく、人間性の面でも成長できたと思う。入賞は、多くの関係者の助けがあったおかげ」と語った。また宋さんは「民族性が稀薄化しつつあるこんにちの同胞社会で、朝鮮舞踊を通じ、その継承に寄与していきたい」と決意を述べた。 平壌で医学シンポ/在日・中・米など海外同胞参加 第2回内外同胞の平壌医学科学討論会が3〜4日、平壌で開かれた。朝鮮医学協会の崔昌植委員長ら朝鮮の保健、科学、医療関係者と、在日本朝鮮人医学者代表団(団長=在日本朝鮮人医学協会の崔昌禄顧問)、在中朝鮮人医学者代表団(団長=中国・延辺大学医学院付属病院の沈鉄寛教授)、在米朝鮮人医学者代表団(団長=米国キリスト教医療協議会の朴文在顧問)、ウズベキスタンからチョン・アリナ・ニコラエフ氏が参加した。 (朝鮮通信) 対朝鮮「五輪基金」/長野市が支援実施へ 長野市は9日、98年8月のいわゆる「ミサイル疑惑」で凍結していた朝鮮への「長野五輪国際協力募金」の支援を実施する方針を固めた。日朝国交正常化交渉再開などの情勢変化を受けての判断。国連児童基金(ユニセフ)を通じ、教科書作成用の紙を提供する。 長野冬季五輪組織委や長野市などでつくる同基金の実行委員会は募金活動やテレカ販売などで集めた2億7200万円余で20余ヵ国・地域に教育支援を決定。ただ、朝鮮への支援10万ドル(約1810万円)は「ミサイル疑惑」の後、「日本政府の対応を見守る」として留保していた。 |