春・夏・秋・冬 |
運動が健康に良いというのは誰もが知っている。しかし、急な運動はかえって健康を損なう。とくに普段あまり運動をしない中高年は要注意。一時、ジョキングが流行ったが、最近は、それに代わるようにウォーキングの効能についてよく語られている
▼何よりも手軽で、自分のペースで長く続けられるからだ。効能をいくつかあげてみる。まず成人病など生活習慣病の予防に効果がある。例えば、糖尿病だが、体にある余分な糖をエネルギーに変えるため血液中の糖の濃度の上昇を抑える ▼また毛細血管の発達が促され、血液内の中性脂肪や悪玉コレステロールの減少にも効果があり、高血圧の予防や心臓病の予防にも効果がある。さらに骨に重力をかけるので骨の密度を濃くし、お年寄りだけでなく若い女性の間で増えている骨粗しょう症の予防にもつながる ▼しかしただ歩けばいいというわけではない。歩き方が大事だ。ダラダラ歩くのではかえって効果は半減。1歩1歩踏み込んで早足で歩くことが必要で、歩き出しは親指の付け根で蹴り出す感じにする。背筋と膝は伸ばし、かかとから着地するようにする ▼1日の歩行時間は約20分。長い期間、続けるほど効果はあがる。しかし、何事も無理は禁物。無理をするとかえって膝を痛めたりする。時間は体調に合わせて徐々に増やしていくとよい ▼厚生省が3月31日に発表した、2010年までの健康づくり計画で設定した1日の歩数指標は、成人男性で9202歩、女性で8282歩。これもどこまでも参考に。自分に合った歩数でウォーキングを楽しみ健康に。 (喜) |